月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2022.09.24

【マクダビッド×レバンガ北海道】ケガは「対処」から「対策」の時代へ Vol.1/折茂武彦(レバンガ北海道 代表取締役社長)インタビュー

©LEVANGA HOKKAIDO

 

相手とのぶつかり合いや“戦場”とも表現されるゴール下の争いなど、コンタクトスポーツの一つであるバスケットボール。激しい戦いが繰り広げられるからこそ、需要が高いのが接触から身体をプロテクトするHEXやコンプレッションウェア、サポーターといったマクダビッドのアイテムだ。今回はマクダビッドのサポートを受け、B1を戦うレバンガ北海道から折茂武彦社長に、製品の着用感やケガについて話を聞いた。

 

『Vol.2/桜井良太(レバンガ北海道#11)インタビュー』から読む

『Vol.3/内藤耀悠(レバンガ北海道U18#11)インタビュー』から読む

 

スポーツをする上ではケガをしないことが前提

 

 

 

 

 

 

「マクダビッドの商品は30代後半ぐらいから使い始めました。僕はプレースタイル的にビッグマンのスクリーンを使ったり、点を取る分、ディフェンスからフィジカルにプレッシャーをかけられることが多く、相手の膝などが太ももに入ることが結構あったんです。時には次の日に足が曲がらない状態になってしまうこともあって。マクダビッドの製品はそういう部分をプロテクトしてくれるので非常に助かりました。僕が20代の頃にはそういったサポーター類がなく、バレーボールの膝パッドを太ももに着けて練習している選手もいましたから(笑)。

 



HEX(写真右)登場前は写真左のような膝パッドを太ももに着けることもあった

 

 バスケットボールは試合中に身に着けるものがサポーター類かシューズくらいしかありません。僕が着用するものに対して関心を持ち始めたのは20代前半でした。というのも、高校のから社会人時代にかけて捻挫がすごく多くて、その原因は何なのかを考えた時期があったんです。当時、その原因がシューズにあると考えた僕はそれを他のメーカーものに変えたんです。そうしたら全く捻挫をしなくなって。それ以降、競技をする上で自分が身に着けるものを真剣に考えるようになって、30代に入るとそれが体のことになっていきました。そして、40代に入って以降は全ての面で気を遣っていかなければなりませんでした。そうしなければ、若い選手と対等のフィジカルや体力を保つこともできませんし、練習にも付いていけなくなってしまいますから。

 

©LEVANGA HOKKAIDO

 

 今の時代は製品がすごく増えましたし、マクダビッドの製品を使い始めてから自分がケガをすることも、相手にケガをさせることも少なくなったと思います。僕自身、マクダビッドの製品を使い始めたことで選手生命が伸びたり、ケガを回避できたというのは確実にあると思いますし、バスケットボール以外の競技であってもスポーツをする上ではケガをしないことが前提です。どうしてもケガをすると自分のパフォーマンスが落ちたり、力を出し切れなかったりしてしまうので、ケガを避けるためにはサポーターなどを使ってそれを予防するのも一つの手だと感じています。

 

 レバンガ北海道ではユースチームでもマクダビッドと契約をしていますが、僕らとしてはユース世代の育成環境を世界基準に持っていくことを目指しているので、それであれば、トップチームと同じサポート体制が必要不可欠だと感じています。『トップチームだから』ではなくて、ユースの世代からそれを感じさせることで『自分たちがトップチームと同じ基準である』と彼らに分かってほしい。同じ競技をしてプロを目指す、上を目指すということに関して、何も違いはありません。

 

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 今の子どもたちには、まずは自分の体に合ったアイテムやケア方法を探す努力をしてもらいたいです。それは練習と同じように大切なこと。単に競技をするだけではなく、そのためには何が必要なのかを考えて競技人生を送ってもらいたいですね。練習するだけが全てではなくて、体のケアやサポーター選びなども含めてアスリートとして上を目指すためには必要だということを分かってもらいたいです」

 

©LEVANGA HOKKAIDO

 

『Vol.2/桜井良太(レバンガ北海道#11)インタビュー』を読む

『Vol.3/内藤耀悠(レバンガ北海道U18#11)インタビュー』を読む

 

 

(月刊バスケットボール)



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