月刊バスケットボール5月号

技術&戦術

2021.08.13

【インタビュー】池内 泰明氏(拓殖大男子監督)が語る 「“ちょっとしたことで変わる”シュートの微調整」とは?④

 現役時代はシューターとして日本のトップに君臨し、また指導者としてこれまで数々のシューター育てた池内氏。「シュートを教わってくる選手が少ない」と、自らYouTubeでは「シュート専門チャンネル(池内泰明シューティング・ラボ)」も発信するなど、シュートに大きなこだわりを持ち、細部にわたって指導する。自分では気付くことができない僅かな修正でシュートは激変するという。コーチだけでなく、選手にも知ってほしいこと、練習方法などを聞いてみた。

 

池内泰明氏インタビュー④

【多くの選手は気付かないうちに、悪い癖が身に付いてしまっている場合が多い】

 

――意外と気付かない点は、どのような部分ですか?

「シュート時の爪先の向きなどは意外と気付かない場合が多いですね。正面からだけでなく、横から、後ろからなどいろいろな角度から撮影してみると良いかもしれません」

 

――そのためには、これまでにいくつか挙がっていたポイントを知っておく必要がありますね。簡単なチェックポイントは池内さんのチャンネルでもありますが。

「比較して悪い部分を修正していくためには、チェックポイントを知っていないとできません。その部分はYouTube(池内泰明シューティング・ラボ)を見ていただければ、分かると思います(笑)」

 

 

――多くの選手は気付かないうちに、悪い癖が身に付いてしまっている場合が多いと思いますが。

「そうなんですよね。特に、キャッチするときの手を開き過ぎる傾向は顕著です。ほかにも右利きの場合だと、左手の中指が天井(上)を向いていないために、方向のコントロールを妨げている場合もあります」

 

――修正点が分からないまま数多くシュート練習するより、修正してシュート練習に臨んだ方が効率は良いと思いますか?

「たくさんシュート練習してほしいのは本音です。そして、ある程度の形(シュートフォーム)を決めてから行ってもらいものです。

 3Pシュートは魅力的ですし、入ると気持ち良い…そこに至るまで(近い距離)のシュート練習が少ないように感じていますが。シュートフォームがままならない状態で長い距離のシュートをすれば、手の力でボールを飛ばそうとしたり、肩が前に出たりという悪い習慣が身に付いてしまう原因にもなりかねませんね」

 

――意外と小さな修正で、シュートは変わるものなのでしょうか?

「シュートの方向が定まらない、確率が上がらないなどの場合、自分では気付かない、無意識のうちに付いている悪い習慣を少し修正するだけで、だいぶ変わると思っています。いかに細かいこだわりを持てるか…それがシュート向上につながるポイントだと考えています」

※終わり

 

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(月刊バスケットボール)



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