技術&戦術

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2021/07/29

【インタビュー】倉石 平氏(早稲田大男子ヘッドコーチ)が語る 「コンタクトプレーの重要性」「汎用性の高いオーバーハンドシュート」とは?④

 日本代表からトップチーム、大学男女、クリニックなどではアンダーカテゴリーを指導し、幅の広いコーチングと最先端のスキルや理論を知る倉石氏。ミニバスや中学、U15、そして高校などの指導者には男女の性差なく聞いてほしい内容だ。「コンタクプレーの重要性」「汎用性の高いオーバーハンドシュート」など、現代のバスケットボールに必要なスキルや歴史的背景、練習方法を聞いてみた。

 

「コンタクトは、自分の体で感じた上で

相手に力を発揮させないようしたい」と、倉石氏は言う

 

【スペシャルインタビュー④】

《リングは空中に1つしかないので、ディフェンスとのコンタクトは避けて通れない》

――再び、「コンタクトの重要性」に話を戻したいと思います。コンタクトとファウルかどうかはなかなか難しい部分ではないでしょうか?

「バスケットボールはプレーヤー10人が入り組むスポーツですが、コンタクトはルール上で禁止されています。しかし、自分から好んでコンタクトをしていかないと勝利には近付けません。

 ペイント内をどれだけ占有できるかというオフェンスとディフェンスの攻防があります。オフェンスを有利にするためにプレーヤーを外側に広げていて(※前述の“スモールボール”参照)、ペイント内に飛び込んだときに優位に働かなければ意味がありません。内側にポジションを取っているディフェンスには制限がないため、ゾーンのようにディフェンスさせると突破できなくなります。狭いスペースをこじ開けるような状況も出てきますが、小柄なプレーヤーがそれをこじ開けるにはスピードとスペースを作ることが重要なのです。

 リングは空中に1つしかないので、ディフェンスとのコンタクトは避けて通れません。それをリーガルにするためにノーチャージセミサークルが誕生したのです。この場所は無法地帯とも言えますが、聖地とも言えるのです。だからこそ、コンタクトが必要になってくるわけです。

 

――オフェンス側はノーチャージセミサークルを利用しない手はありませんね。

「オフェンスはそれを優位に使わないとなりません。どちらかといえば、体のぶつかり合いを好む必要が出てくるのです。ただし、コンタクトするときには“面”と“点”があり、面でコンタクトすると、体が大きかったり力が強かったりするプレーヤーが必ず勝つのです。そのため、当たり方を考えていかなければならなくなります。これが上手くシュートを放てるということにもつながっていくと思います。単純な力業では難しく、体で感じた上で、相手に力を発揮させないように方向を変えたりしていくことになります」

 

――やはり、オフェンスは最短距離でリングへアタックしていくことが理想ですか?

「最短距離でアタックしていくべきです。逆に、最短距離ではない場合、意図的にディフェンスを誘導することはあります。それが実際にゲームで使うユーロステップやジャンプステップということになるのです」

 

――そうなると、『練習のための練習』にならないことが重要になってきますね。

「例を挙げると、3メンやスクエアパスをなぜやるのか…指導者は自問自答した方が良いと思います。『試合では往復でボールを持つことはないのに…』などということです。どのスキルに使うための練習なのか、どの場面で使うことができる練習なのかを指導者は理解した上で練習していかなければなりません」

※終わり

 

(月刊バスケットボール)

 

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