月刊バスケットボール5月号

技術&戦術

2021.06.18

【インタビュー】近藤 義行氏(元市船橋高男子監督)が語る 「U15までに身に付けてほしいスキル」とは?①

【スペシャルインタビュー①】

 

 市船橋高男子監督をはじめ、高校男女やアンダーカテゴリー日本代表チームリーダーなどで長年指導してきた近藤義行氏(現在は市船橋高教頭)に、「U15(中学)までに身に付けてほしいスキル」「U18(高校)プレーヤーへのアプローチ」など、指導現場で感じた“必要なスキル”やそれに対するコーチングスキルを聞いてみた。

 

「普段の練習は失敗が許される場所でなければならない」(近藤氏)

 

*近藤義行氏インタビュー①

【ミニバスやU15(中学)では、左右差がないバランスの取れたプレーヤーを目指す】

 

――U15(中学)までに身に付けて欲しいこととは、どのようなことでしょうか?

「ドリブル、パス、シュートなどのスキルに関しては、コーディネーションなども含めてさまざまなことを練習していると思います。とにかく、プレー経験年数が浅ければ浅いほど、利き手というものがないような状態が望ましいと考えています」

 

――それは、左右差や得手・不得手をなくすということですか?

「得意・不得意をできるだけなくしておくことが重要です。どちらの手でもドリブルができ、パスができ、シュートができてほしいものです。発育・発達の段階で筋力のバランスやパワーが足りないということはあっても良いと思っています。

 左右差をなくすようにバランスを取るには、右利きであれば左の練習を多くするなど、割合を変えてみることも一つの方法です」

 

――プレーヤーがやりやすい(プレーしやすい)ことばかりを練習しないようにするということですね。

「プレーヤーはどうしてもやりやすいことだったり、失敗しないように練習をしたりする傾向があります。普段の練習は失敗が許される場所でなければなりません。そこで失敗する回数が多いプレーヤーほど、試合で成功する回数も増えていくと思うのです。

 相手チームに左右差などの特徴を見抜かれ、いつもどおりにプレーできないということが起きないようにする必要があります。試合で成功しなければ、なかなかモチベーションも上がっていかないのではないでしょうか」

 

――利き手ではない方を優先して練習することを指導者側も理解しておく必要がありますね? プレーが成功したのか、失敗したのかだけでプレーヤーを見てはいけないと。

「プレーヤーにゲームなどを自由に行わせたとき、指導者は“違和感”のあるプレーを全てチェックし、それを修正していく…というイメージですね。

 例えば、左方向へパスする場合でも強いパスが右手だけでしかできない場合があります。このような場合に、ボールを移動させて左手でパスができるようにアドバイスしていきます。ディフェンスが離れていればパスは通りますが、近くにいれば通すことは難しいということをプレーヤーに伝えていくのです。

 このようなことをドリル化して練習に落とし込んでいくことが良いと思います。右利きのプレーヤーは左手、左利きは右手の練習を多くするという工夫が必要になってきます」

※②へ続く

 

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(月刊バスケットボール)



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