月刊バスケットボール5月号

技術&戦術

2021.04.28

【インタビュー】小宮 邦夫氏(D-EQUIPOコーチ)が語るプロになって再認識した基本の大切さ。U15/U12でも分かる「スペーシング」とは?④

【スペシャルインタビュー④】

 

 高校からトップリーグまでエリート街道まっしぐらだった小宮氏。しかし、アイシン(現Bリーグ三河)に移籍した際、細かなバスケットボールのスキルを要求されるようになり、『非常に大変だったですし、時間もかかりました』(小宮氏)というほど、ファンダメンタルの重要性を再認識。それが今日のアンダーカテゴリー指導のベースにあるという。できるだけ早い時期から教えたいことに“スペーシングの理解”を挙げる小宮氏に、スペーシングとは何かを聞いた。

 

「最初は狭いエリア、少ない人数でスペーシングに取り組む方が良い」(小宮氏)

 

【プレーヤーには難しい理論ではなく、遊び感覚で身に付けてもらいたい】

※③の続き

 

――『プレーヤーとボールが良く動いている=良いオフェンス』とよく言われますが。

「そうですね。それを難しい理論で教えるのではなく、練習している中で覚えていく…それが遊びながら感覚を身に付けていってもらいだいですね。だからこそ、メニューはしっかりと考えなければなりませんし、学びに行かなければならないと思っています。

 ただ、同じことを繰り返していても飽きてしまいます。Aという練習、Bという練習、Cという練習…メニューは違っても狙いは同じというような練習を編み出していかないとなりません」

 

――それをどのようにしてゲームにつなげていくかというのも難しいですね。

「ゲームでは同じ形で得点するシチュエーションはありません。ディフェンスも違いますからね。だからこそ、瞬間、瞬間の状況を判断して臨機応変にオフェンスを変えていく必要があるのです。そうなると、プレーヤーは動かなければなりませんし、止まらないといけません。そしてボールも動かなければならなくなるということが必然になってきます」

 

――6年間、小宮コーチが大切にしてきたさまざまなことがあると思いますが、想像をはるかに超えるようなプレーというのは起きたことがありますか?

「起きますね! ただ、それができるのであれば次のステップへ進みますし、もっとこういうこともできるのではないか、という期待へとすぐに変わっていきます。もちろん、こちらからもリクエストは出します。そして、個人個人で違う発想というのは個性だと思うので、大いに認めるべきことではないかなと思っています。それはカテゴリーを進んでいけば、さらなる発想が出てくるものなので、こちらとしては楽しみでしかないですね」

 

――それでは最後に。なぜ、多くのチームやコーチはスペーシングというものに取り組んだり、こだわったりすることが少ないのだと思いますか?

「『難しい』というイメージがあるからではないでしょうか。どこをどのように説明すればいいのか、どこからどのようにして取り組んでいけばいいのか…はっきりとしたものがないからかもしれません」

 

――その部分を詳しく教えていただけるということですね!

「そういうことになりますね(笑)」

※終わり

 

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(月刊バスケットボール)



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