池内 泰明氏(拓殖大男子監督)が語る 「シュートが入る選手とシュートが入らない選手の違い」とは何か?①
【スペシャルインタビュー①】
シュートが入る選手とシュートが入らない選手には、どのような違いがあるのか…効率良くシュート練習するにはどのようにしたらいいのか…自身も現役時代に日本代表のシューターとして活躍し、多くのスコアラーを育ててきた池内氏に、シュートフォームやチェックポイントや簡単な練習方法などを聞いてみた。
自分のシュートをよく観察してみよう
【何本シュート練習しても、“疲れないシュート”が理想】
――シュートが入る選手とシュートが入らない選手には、どのような違いがあると思っていますか?
「原因の1つは練習だと思います。シューティングというと、ただたくさん本数を放てば良く、自分のシュートが良いのか悪いのかが分からないまま練習しているケースが多いです。例えば、シュートが右に曲がったとします。では、どのように修正していきますか? シュートが短かったら、どうしますか? という自分のシュートを知りながら、ダメだったときに少しずつ修正していくことです。
入る選手は、その修正方法を知っているのだと感じます」
――シュートがいつも同じ外れ方をするのか、毎回違うのかによっても変わりますね?
「“修正”とは、ほんの僅かなことなのです。体の向きだったり、重心だったり…そうすると、最初の頃はコーチが付いて見てあげることが必要になってきます。自分ではなかなか分からいものなのです」
――その“修正”が非常に難しいのですが…。
「シュートが曲がる場合、多くは手先だけを修正しますが、それは決して良いことではありません。自分の体全体がどうなっているのかを知り、そして良い形を覚えるのです。中高生、大学生も同じですが、コーチがよく観察することが大切だと思っています」
――良い習慣(微調整後)は、なかなか身に付いていかず、元に戻ってしまうことも多いですよね。
「大学の選手でも、『アーチをもう少し上げよう』とアドバイスしても、翌日には元の低いアーチになってしまうことは、よくあります(笑)。
リングの直径は約45センチで、ボールは7号で直径約25センチ(6号は約23センチ)ですから、リングの中心から約10センチの誤差は前後左右でOKなのです。この範囲内でシュートを修正できることが重要になってきます。」
――ちなみに、入らない選手の良くない習慣というものは、どのようなものでしょうか?
「基本はボールのアーチだと思います。手のひらにボールがしっかりと乗ることが関係してきますね。あとは、何本練習しても“疲れないシュート”かどうか。体全体でボールを飛ばすことができ、腕力や脚力などだけに頼らないシュートができるかがポイントです。
体幹がしっかりしてくれば、ボールは十分に飛ぶようになります。だからこそ体育館に来て、すぐに遠い距離からシュートするのはダメだと考えています 」
※②へ続く
『池内 泰明氏が“シュートが入る選手とシュートが入らない選手の違い”や練習方法などを伝授!』
指導現場の生の声を配信!
さまざまなカテゴリーのコーチたちが練習やチーム作りのポイントなどを解説。オンラインならではのメリットを生かしたコーチセミナー。直接、コーチたちに話を聞くことができる絶好のチャンス!!(※時間の都合により、無作為に抽出した質問のみ回答)
第6回は池内 泰明氏(拓殖大男子監督)が再登場! 1月31日(日)20:00~ZOOMミーティングによるオンラインセミナーを開催する。テーマは「シュートの確認・調整」や「練習方法」について。池内氏は『シュートもプレーと同じで、練習前にしっかりとしたウォーミングアップが必要」と、体育館に来ていきなり遠い距離からシュートすることを勧めていない。
動きのある簡単なシュート練習なども紹介!
『45分/¥1,000』の特別価格でご提供!
今後もプロからミニバスまで、性別問わず幅広いカテゴリーのコーチが登場予定。
※お申し込みは下記『月刊バスケットボール アカデミー オンライン コーチセミナー』特設ページへ。
https://select-type.com/s/gekkan-bb_ols
《受付を終了いたしました》
(月刊バスケットボール)