月刊バスケットボール5月号

冬の覇者・福岡第一が新チームでも強さを見せたニューイヤーカップ

 全国の強豪高校が集う『ニューイヤーカップ2020』が1月4日、5日に、法政大学第二高(神奈川県)にて開催された。

 

 年末のウインターカップ優勝の福岡第一を筆頭に、報徳学園、桜丘など多くのウインターカップ出場校が顔をそろえ、ハイレベルな戦いを見せた。

 

 ウインターカップに出場していたチームにとって、この大会は新チームとして初めて臨む交歓大会。今年度の勢力図を占ううえでも重要な位置づけの大会だ。

 

 決勝は福岡第一対報徳学園の顔合わせ。昨年からメンバーがガラッと入れ替わり、さらにエースの期待がかかるハーパージャン・ローレンス・ジュニアをU16の代表活動で欠く福岡第一に対し、報徳学園は主軸が残り、今シーズン注目を集めるチームである。出だしは試合慣れしている報徳学園がリードを開く。しかし、福岡第一がディフェンスからペースをつかみ、お家芸の速攻で反撃。一進一退のゲームを最後は福岡第一が突き放しで優勝を果たした。

 

「新年早々の大会、新チームとして臨んだ大会で優勝できたのはうれしいですね。また全国で優勝できるチームを目指してチャレンジを始めます」と井手口孝ヘッドコーチ。敗れた報徳学園の田中敬ヘッドコーチは「ウインターカップでもそうでしたが、ゲームの最後のまとめ方、勝ちきれない部分をどう克服していくかですね」と課題を語った。

 

 ウインターカップを終え、元旦から始動したという福岡第一は、すぐに新人戦県大会も控えている。休む間もなく、また高校バスケの1年が始まった。

 

●大会結果

<1月4日>
1回戦
 前橋育英 75対88 福島東稜
 桜丘 88対74 常磐大
 北陸学院 98対69 法政第二
2回戦
 埼玉栄 67対74 帝京長岡
 報徳学園 89対76 福島東稜
 桜丘 61対86 飛龍
 福岡第一 105対71 北陸学院

<1月5日>
準決勝
 福岡第一 85対68 帝京長岡
 報徳学園 67対65 飛龍
3位決定戦
 帝京長岡 74対66 飛龍
決勝
 福岡第一 92対82 報徳学園

 

 

(月刊バスケットボール)



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