月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.04.05

日本人対決を前に八村 塁(ウィザーズ)をニック・ナースHC(ラプターズ)が分析 - ラプターズ対ウィザーズ戦前日練習後会見より

 

八村は「どこからでも攻めてくる」

 

 今シーズン2度目となるトロント・ラプターズとワシントン・ウィザーズの対戦を翌日に控えた日本時間4月5日(アメリカ時間4日)、ホームのラプターズは本拠としているタンパで練習を行い、その後ニック・ナースHCとディアンドレ・ベンブリーが会見に応じた。
チームは2日前の対ゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で130-77という大勝を収め連敗を4で止めたあとということもあり、会見もどこかリラックスした雰囲気があった。
翌日の対ウィザーズ戦は渡邊雄太と八村 塁の「日本人対決」が期待される注目の一戦。ナースHCにはウォリアーズ戦勝利後の会見で八村について質問したが、その段階では「詳しく見ることができていない」という回答だったので、この練習後の会見であらためて質問を投げかけてみた。ナースHCは実際に八村のプレーをチェックした様子で、「彼は進歩を遂げていますね」と切り出した。「彼はどこからでも力強く攻めてきます。ゴール周辺ではいくつか、彼向けのプレーもあるようです。ショットも心地よく打っていますね」
ここまで話して、ナースHCは八村の状況をスタッフに確認した。前日、ウィザーズはダラス・マーベリックスとの試合があったが、八村はこの試合を右肩の張りにより欠場していたからだ。スコット・ブルックスHCは、八村とブラッドリー・ビールという二大得点源の欠場で87-109と元気なく敗れた後の会見で、「復帰がいつになるかはわかりません」と答えていた。
この時点(日本時間5日の朝5時頃)で翌日の対ラプターズ戦に八村が出場できるかどうかは“questionable(疑わしい)”。前回両チームが対戦した際(アメリカ時間の2月10日)は渡邊が前日に左足首をネンザして欠場となり、期待された日本人対決は見られなかった。今度は八村の方が…、とファン心理として心配になる思いはナースHCの胸にもあるようだ。「できれば大丈夫であってほしいです。彼がプレーできるといいですね。今シーズンは最後の対戦でしたかね? 今回が最後のチャンスかもしれませんが…(実際には日本時間5月7日[金]にもう一度チャンスがある)。いずれにしても、彼は頑張っていますし、昨年から今年にかけて非常に良くなっていると思います。非常に良いプレーヤーですね」
この回答は、ナースHC自身の英文回答では以下のような流れだった。
“He’s really making stride. I think he’s doing it from all over, showing some good athleticism. They’re running a bunch of stuff for him at the rim. It feels…., he looks really comfortable out there shooting the ball. (Can I just check…, is he in or out? But they’re giving us the…) So he’s questionable for tomorrow. Hopefully, hopefully he’ll be okay and be able to play. We…, I don’t think if we play the Wizards again this year or not, do we? So this would be the last chance but…. No, he’s really done a good job, I think, showing great improvement from last year to this year and continue to get better. I like him as a player a lot.”

 

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