月刊バスケットボール6月号

【インターハイ2019】月バス PICK UP PLAYER 7.29/#6野口侑真(川内)

川内(鹿児島)#6野口侑真

 

 

 7月28日〜8月2日の期間、鹿児島県を舞台に開催されている『南部九州インターハイ2019』。月刊バスケットボールでは、特に活躍の光った選手たちを毎日ピックアップしていく。

 

 大会2日目、サンアリーナせんだいで行われた男子2回戦。もともと熱を帯びていた会場が、輪をかけて熱気に満ちた試合があった。地元1位代表・川内(鹿児島)と北陸学院(石川)の試合だ。

 

 地元のファンや学校の生徒など、観客席は川内のチームカラーである真っ赤な色に染まっていた。席の後ろに立ち見客が幾重にも人垣を作るほどで、聞くところによるとこの試合で2000人の観客の出入りがあったという。シュートが決まればワッと歓喜を爆発させ、ディフェンスで相手を止めれば拍手喝采。そんな熱狂的な観客の熱視線の先にいたのが、川内のエース#6野口侑真だ。

 


川内(鹿児島)#6野口侑真

 

 

 7月28日〜8月2日の期間、鹿児島県を舞台に開催されている『南部九州インターハイ2019』。月刊バスケットボールでは、特に活躍の光った選手たちを毎日ピックアップしていく。

 

 大会2日目、サンアリーナせんだいで行われた男子2回戦。もともと熱を帯びていた会場が、輪をかけて熱気に満ちた試合があった。地元1位代表・川内(鹿児島)と北陸学院(石川)の試合だ。

 

 地元のファンや学校の生徒など、観客席は川内のチームカラーである真っ赤な色に染まっていた。席の後ろに立ち見客が幾重にも人垣を作るほどで、聞くところによるとこの試合で2000人の観客の出入りがあったという。シュートが決まればワッと歓喜を爆発させ、ディフェンスで相手を止めれば拍手喝采。そんな熱狂的な観客の熱視線の先にいたのが、川内のエース#6野口侑真だ。

 

 1年生の頃からスタメンで試合経験を積んできた野口は「入学する前から、(高校3年時に行われる)地元インターハイのことを意識していた」と、この夏を見据えて練習に励んできた絶対的エース。190cmという身長はチーム最長身だが、インサイドだけでなくドライブや外角のシュートなどバリエーション豊富な攻撃の引き出しを持つ選手だ。

 


 しかし迎えた勝負の夏、初戦の相手・北陸学院は一枚うわてだった。野口に徹底マークを仕掛け、要所で激しいダブルチーム。「自分にディフェンスが来るというのは分かっていて、そこでもっと周りを生かせたら良かったのですが、『自分がやらなきゃ』という気持ちが空回りしてしまいました。いらないシュートやタフショットが多くなってしまったと思います」という野口は9得点にとどまり、チームも49−63で力尽きた。

 

 勝ちたい思いが強かったからこそ、自身のプレーには全く納得しておらず、「ふがいない」と唇をかんだ野口。ただ、「チームとしては本当によくやってくれたと思います」と仲間の活躍に胸を張り、「(会場が)赤く染まっているのを見て、『本当に勝ちたいな』と。応援がすごく力になりました」と、独特の雰囲気を作り出した地元の応援について感謝を語っていた。

 

 川内は決して練習時間も長くない普通の県立高校。3年生の一部は、受験勉強に専念するためこの夏で引退する予定だ。ただ野口ら主力の3年生の多くは、冬までチームに残るという。不完全燃焼に終わったエース野口を軸に、今回の悔しさをぶつけるチャンスが冬に残されている。地元開催の重圧を肩からおろした川内が、のびのびプレーする様を見たい。

 

 

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(月刊バスケットボール)



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