月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2018.04.28

【Bリーグ2017-18】国内トップレベルのガード陣の“ここに注目”②並里 成(動画あり)

終盤戦コラムVOL.4/今シーズンも終盤に差し掛かったBリーグだが、日本代表クラスの選手が華麗な技で観客を魅了した。ここではそんな選手たちの注目すべき技術を紹介しよう。

 

終盤戦コラムVOL.4/今シーズンも終盤に差し掛かったBリーグだが、日本代表クラスの選手が華麗な技で観客を魅了した。ここではそんな選手たちの注目すべき技術を紹介しよう。

 

 

外国籍選手との連係はピカイチ

アシストで魅せるファンタジスタ

 

並里 成(滋賀レイクスターズ#7/172cm/PG/28歳/福岡第一高)

 

 滋賀レイクスターズの絶対的な司令塔の並里 成は、中学時代から“ファンタジスタ”の異名を取り、見る者を魅了してきた。海外選手のような巧みなドリブルワークが持ち味で、高校卒業後は「スラムダンク奨学金」の1期生として渡米。その後もNBAに挑戦するなど、海外志向の高い選手である。

 

 昨季途中に加入した滋賀でも司令塔を任され、今季はリーグ2位となる平均アシストを記録している。シーズン前に「今季は平均で8本ほど記録したい」と言っていたが、現在は7.3本。リーグで平均6本超えをしている選手は並里と富山グラウジーズ#11宇都直輝のみで、及第点と言える数字だろう。

 

 並里のアシストは宇都とは違い、ピック&ロールなど2対2や仲間との連係の中で繰り出されることが多い。プレー成功の裏には、並里が積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を築いていることがある。当然、並里の視野の広さ、パスのうまさも得点につながっているが、コート内外、分け隔てなく誰とでも会話をすることで、「相手がどうしたいのか」を理解しているのだ。若い頃に見せていたトリッキーなプレーは減ったものの、こうした地道な取り組みもあり、並里は“良い”司令塔として変貌を遂げたのである。

 

 

(月刊バスケットボール)



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