Bリーグ

2018.04.27

【Bリーグ2017-18】国内トップレベルのガード陣の“ここに注目”①比江島 慎(動画あり)

終盤戦コラムVOL.4/今シーズンも終盤に差し掛かったBリーグだが、日本代表クラスの選手が華麗な技で観客を魅了した。ここではそんな選手たちの注目すべき技術を紹介しよう。

 

 

1対1の強さに隠された巧みな技の数々

 

比江島 慎(シーホース三河#6/190cm/PG・SG/27歳/青山学院大)

 

 自クラブのシーホース三河はもちろん、日本代表でもエースとして活躍している比江島 慎。小中高大で日本一を経験した選手で、これは男子バスケット界では皆無である。エースとしてチームを引っ張り、“勝たせられる”選手ということを幾度となく証明してきた。

 

 そんな比江島の持ち味は1対1の強さ。身体能力の高さもさることながら、独特のリズムと巧みなステップで相手をかわし、得点につなげる。その技術の高さは世界の舞台で証明しており、日本代表でも何度もチームの窮地を救ってきた。

 

 一見、簡単に相手を抜き去っているように見える比江島のドライブだが、非常に細かい技術を駆使している。まずはボールをもらった時点(ボールミート)でディフェンスとのズレを作り、ドリブルを開始してからもリズムを変えたり、横振りと縦振りのフェイクを活用したりして相手の体勢を崩す。状況判断にも優れ、相手の気が緩んだ一瞬の隙にトップスピードに入り、シュートまで持ち込むのだ。

 

 こうした高い技術に加え、アシスト力や試合終盤の勝負強さも併せ持ち、エースとして君臨している。現在、リーグ最高勝率を誇る三河。昨季逃した栄冠獲得に向け、比江島のさらなる活躍が期待される。

 

 

(月刊バスケットボール)



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