月刊バスケットボール6月号

NBA

2021.04.02

ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)とジェームズ・ハーデン(ネッツ)が3月の月間最優秀プレーヤーに

 NBA2021年3月度の月間最優秀プレーヤー賞にウエスタンカンファレンスからニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、イースタンカンファレンスからジェームズ・ハーデン(ブルックリン・ネッツ)がそれぞれ選出された。

 ヨキッチは自身2度目の受賞で、いずれも今シーズンの受賞。ナゲッツのプレーヤーで2度以上の受賞を果たしたのはカーメロ・アンソニー(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)とアレックス・イングリッシュに続く3人目とのことだ。

 ヨキッチは3月の14試合で4度のトリプルダブルと13度のダブルダブルを達成。ダブルダブルのうち4度は30得点以上で達成だった。3月2日の対ミルウォーキー・バックス戦では37得点、11アシスト、10リバウンドでキャリア通算50回目のトリプルダブルを達成したが、この記録はセンターとしてはウィルト・チェンバレンに次ぐ歴代2番目に多い記録。また、3月17日の対シャーロット・ホーネッツ戦でも12得点、10リバウンド、10アシストのトリプルダブルを達成し、ディケンベ・ムトンボが持っていた通算ダブルダブル227回の記録を抜き去っている。

 ハーデンは今年1月にネッツに移籍した後、全日程をこなした最初の2ヵ月で連続して同賞を受賞したが、こうしたケースはNBAが1979-80シーズンにこの賞を導入して以来初めて。また、2ヵ月連続受賞という意味ではネッツとして初の出来事だった。

 ハーデンは3月に組まれていた全日程13試合中の12試合でプレーし、トリプルダブルを6度、ダブルダブルを9度達成してチームを11勝1敗(欠場試合を含めると11勝2敗)の好成績に導いた。ネッツが11勝2敗の月間成績を収めたのは2004年2月以来で、これはチーム最高の月間勝率とのことだ。月末の対ヒューストン・ロケッツ戦に勝利したネッツは、2003年の4月13日以来初めて、イースタンカンファレンスのトップの座に立つことになったが、その原動力となったのがハーデンの活躍だったことは言うまでもない。ハーデンは3ヵ月連続でアベレージが20得点、10アシストを越えた。

 

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ニコラ・ヨキッチの3月度月間成績
出場試合数: 14試合
主要成績: 平均35.2分出場、27.1得点、FG成功率58.5%、3P成功率33.9%、FT成功率82.7%、11.4リバウンド、8.4アシスト、1.3スティール
チーム成績: 11勝3敗
その他: 3月15日から21日にかけての週で週間最優秀プレーヤー賞を受賞

 

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ジェームズ・ハーデンの3月度月間成績
出場試合数: 12試合(チームとしては13試合)
主要成績: 平均38.8分出場、27.9得点、FG成功率43.8%、3P成功率25.8%%、FT成功率87.7%、9.8リバウンド、11.5アシスト、1.6スティール
チーム成績: 11勝1敗(チームとしては11勝2敗)
その他: ネッツとして4人目の受賞(複数回受賞はジェイソン・キッド、ビンス・カーターに続く3人目)であり、チーム初の2ヵ月連続受賞

 

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文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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