福岡第一が九州大会3連覇!圧倒的優勝にも「失点が多かった」

 一方の男子は、福岡第一が他チームの追随を許さず圧倒的な強さで大会3連覇を達成した。今大会で井手口コーチがテーマにしていたのは、これまで固定してきた不動の5人(#8河村、#13神田、#46小川、#54内尾、#60スティーブ)の形を少し崩しながら、さまざまな布陣を試していくこと。県大会までは大きく点差を開いてからセカンドユニットと5人同時に交代することが多かったが、今大会では#37仲田や#59山田、#31ローレンスJr、#65アリらを、試合の序盤から積極的に起用した。「ベンチの選手たちも力はあるのですが、セカンドメンバーのバスケットをしていて、小川や河村のバスケットと合わなくなっている。少し良くなってきましたが、もっとやれると思っています」と、控え選手たちの奮起を求める井手口コーチ。

 

 また、2回戦では5人がオールラウンドにプレーする長崎西を、なかなか引き離せずに課題も見えた。「スティーブが外から1対1を仕掛けられたときの、ディフェンスのローテーションがまだまだです」と河村。井手口コーチも大濠に81得点を許した決勝戦を含め、「大会を通じて失点が多かった」とディフェンス面を課題に挙げていた。

 

 今後は昨年同様に、台湾遠征で「松山盃國際高校男子招待大会(松山カップ)」に出場する。台湾の強豪校やアンダーカテゴリー代表、そして同じく台湾遠征を行う明成などと切磋琢磨し、インターハイに向けて強化を図る予定だ。

 

 代表活動などで昨年の台湾遠征には帯同しなかった河村は、2年ぶりの遠征に向けて「台湾はフィジカルが強いですし、ファウルの基準も日本とは違うのでガツガツ来ても笛が鳴らない。そういうタフな環境の中でどうシュートを決めていくかなど、いいものを持ち帰りたいです」と、抱負を述べていた。

 

 

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(月刊バスケットボール)



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