【短期連載】倉石平US研修2018(UTAH~LA)⑤

『月刊バスケットボール』で“バスケットボールを極める(NBAセットプレー図鑑)”や“バスケットボール用語辞典”を連載中の倉石平氏(早稲田大スポーツ科学学術院教授/元男子日本代表ヘッドコーチ)が、アメリカのユタとロサンゼルスへ向かいさまざまな研修を行ってきた。その模様を全8回にわたって短期連載!  

【第5日目】

 クリスマスデーは全てが休みにもかかわらず、NBAのみ、しかも選ばれたチームだけがゲームすることができる。1ゲーム目がミルウォーキー・バックス@ニューヨーク・ニックス、2ゲーム目がサンダー@ヒューストン・ロケッツ、3ゲーム目がフィラデルフィア・セブンティシクサーズ@ボストン・セルティックス、4ゲーム目がロサンゼルス・レイカーズ@ゴールデンステイト・ウォリアーズ、5ゲーム目がポートランド・トレイルブレイザース@ジャズ。前年度の上位チームがホームという名誉なゲームが披露できるようだ。ただ、最初のニックスのゲームだけは、ニューヨーク、そしてマジソン・スクエア・ガーデンという特別なNBAの計らいがあるように思える。  

 さて、現在滞在するソルトレイクは、ゲームが20時30分過ぎから始まり、終わるのは23時を回っていた。ゲームは非常に面白かった。ジャズは練習から見ていたこともあり、どのくらいゲームプランが表現できるのかと思っていたが、見事というか、練習が非常に効果的に表現されていた。相手のオフェンスを完全に阻止し、そして自らのオフェンスが成功。これほどまでにうまくいくのか、といった感じ。2桁得点が6人もいるジャズと、得点できるプレーヤーが特定できてしまうブレイザーズ。ここには大きな差異があるように感じた。



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