【短期連載】倉石平US研修2018(UTAH~LA)①

『月刊バスケットボール』で“バスケットボールを極める(NBAセットプレー図鑑)”や“バスケットボール用語辞典”を連載中の倉石平氏(早稲田大スポーツ科学学術院教授/元男子日本代表ヘッドコーチ)が、アメリカのユタとロサンゼルスへ向かいさまざまな研修を行ってきた。その模様を全8回にわたって短期連載!  

 今回の目的は、ユタ・ジャズにおけるNBAの現状調査が一番の目的。その中で、NBAがどのような練習を行っているのか、戦術・戦略をいかに組み立てているのか、施設やその施設に携わっている組織、人数構成などを実際に体験したかったというのが本音である。  

 ジャズで3回のゲーム、そしてゲーム前のシューティングなどを3回、練習などを2回、そして施設の見学、コーチ陣とのミーティングをした。  

 このような機会を設けようとしたのは、ジャズのアシスタントコーチであるアントニオ・ラング氏の存在が大きい。彼は三菱電機(現在の名古屋)で長年、プレーヤーやアシスタントコーチ、ヘッドコーチとして所属していた。その彼が現在、NBAでコーチングスタッフをしているため、さまざまな紹介をしてもらうのが大きな目的だった。また、多少の日本語が通じることもあり、現状調査をするには抜群の環境で、そしてジャズのクイン・スナイダーヘッドコーチがラング氏と同じデューク大出身ということも幸いした。



PICK UP