月刊バスケットボール8月号

【茨城国体2019/少年男子レポート_決勝】プレスで流れをつかんだ福岡が宮城を下して連覇達成!

 10月8日、茨城県日立市で開催された「いきいき茨城ゆめ国体」の少年男子は、いよいよ大会最終日を迎えた。準決勝をそれぞれ大差で勝ち上がってきたのは、福岡と宮城。U16日本代表候補も数多く擁する強豪同士が、決勝の舞台で真っ向からぶつかった。

 

 先制点を奪ったのは宮城#8菅野ブルース(明成高)。その後も宮城は「リバウンド、ルーズボールのところと、攻撃的にドライブでチャレンジすること。1Qはそれができました」(岡崎コーチ)というように、強気な姿勢で主導権を握った。

 

宮城#8菅野はガードの仕事をしながら得点も重ねた

 

 

 一方の福岡は、一度は#4ハーパージャン・ローレンスジュニア(福岡第一高)の3Pシュートや速攻で逆転に成功したものの、勢いに乗る宮城に対して後手に回る。ただ、1Q残り1分半でタイムアウトを請求すると、その後は大黒柱の#15キエキエトピー・アリ(福岡第一高)にボールを集めて落ち着いて加点。6点差を2点差に縮めて2Qに入った。

 

 すると2Q、福岡は「準決勝までずっと使わずに、このときのために取っておきました」(鶴我隆博監督)というオールコートのゾーンプレスを実行。これが見事にはまり、宮城に簡単にはボールを運ばせなかった。スティールから#7岩下准平(福岡大附大濠高)らが得点を重ね、7点リードにして後半へ。

 

スピードを生かしてディフェンスを割っていった福岡#7岩下

 

 

 3Qに入っても、宮城は「慌ててしまったかなと思います。何とか落ち着けようと思ったのですが、そこは私の力不足で、苦しい展開になってしまいました」(岡崎コーチ)と、なかなか流れを変えられない。ゾーンディフェンスで勝機を見出そうとしたが、内外角バランス良く攻める福岡の猛攻は止まらなかった。そのまま福岡がリードを広げて88-60でタイムアップ。うれしい大会連覇を成し遂げた

 

 「福岡というチームは、2位も許されない。優勝が絶対のことでした」と、大役をこなしてほっと胸をなでおろした鶴我監督。「福岡第一も大濠も、ディフェンスから走るスタイルですし、両チームの選手をミックスしても全く違和感なくプレーできました。また、唯一の公立校(北筑高)出身である浅井(英矢)君も献身的に頑張ってくれた」と、混成チームながらもチーム一丸となった選手たちをたたえた。

 

 今回の国体の詳しいレポートや選手のインタビューは、10月25日発売『月刊バスケットボール12月号』に掲載!

 

 最終結果は、下記のとおり。

 

◎成年男子 優勝 秋田

準優勝 茨城

3位 鹿児島、山口

 

◎少年男子 優勝 福岡

準優勝 宮城

3位 京都、茨城

 

 

(月刊バスケットボール)



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