【茨城国体2019/少年男子レポート_準決勝】堅い守りを見せた福岡&宮城が大差を付けて決勝に進出!
10月7日、茨城県日立市で開催中の国体少年男子は大会5日目を迎え、福岡vs.京都、宮城vs.茨城の準決勝が行われた。
会場の日立池の川さくらアリーナは、この日から1面のメインコートに。まず最初に行われた福岡vs.京都は、立ち上がりから福岡が京都を圧倒する形となった。1Q開始3分で、11-0と福岡がスタートダッシュに成功。守っては#15キエキエトピー・アリ(福岡第一高)が豪快なブロックショットをお見舞いし、京都に気持ち良く得点させなかった。その後も福岡は手を緩めることなく、#7岩下准平(福岡大附大濠高)や#4ハーパージャン・ローレンスジュニア(福岡第一高)が速い展開を繰り出し、キャプテン#14間山柊(福岡大附大濠高)もリバウンドや得点を量産。前半で54-18と大量リードを奪うと、後半もベンチメンバーを使いながら堅いディフェンスを見せ、89-39で50点差の快勝を収めた。
素早い展開を演出した福岡#4ローレンスジュニア
敗れた京都は、スタメンの#12大西一輝(洛南高)が今大会の初戦(2回戦)で負傷し戦線離脱。得点源の一人が欠けた穴は特にオフェンス面で手痛かった。また、ディフェンスでも福岡に対して「もう少し戦えると思ったのですが…。一つずつディフェンスで点差を縮めていこう、ということが結局40分間全くできませんでした」と大澤徹也監督は悔しい表情。「追う展開の中で何を頑張るべきかを見失っていた。勢いに乗れば結構乗れるのですが、乗らないとこういう試合になるのは、やはり1年生だなと…私も勉強になりました」と振り返った。
続いてもう一つの準決勝、宮城vs.茨城の試合が行われた。先手を打ったのは宮城で、#8菅野ブルース(明成高)の先制点を皮切りに、#4加藤陸や#14山﨑一渉(ともに明成高)がリバウンドに飛び込み10点前後のリードを奪う。対する茨城は、「今日はオフェンスを捨てても、とにかくディフェンス勝負だと考えていました」と佐藤豊文監督。だが、フィジカルの強い#4陳岡流羽が準々決勝のケガで欠場したことも響き、「リバウンドを取られすぎました。いらない失点で序盤に10点差を付けられたことが痛かった」。ゾーンディフェンスを駆使して2Q中盤までは食らい付いたが、徐々に引き離されて完敗となった。
徐々に調子を上げた宮城#14山﨑
なお、同会場では成年男子の決勝が行われ、秋田が地元・茨城を89-61で下して大会3連覇の偉業を達成。秋田の黒政成広監督は「相手チームも秋田対策をしてきますし、初戦から苦しい展開が続きましたが、地味なところを一生懸命やることで決勝まで来ることができました。決勝に関しては、相手に合わせるのではなくもう一度自分たちのバスケットを徹底しようと。ハードなディフェンスと走ることを、選手たちが強い気持ちで遂行してくれたと思います」とホッとしたような表情だった。
大会最終日、10月8日のスケジュールは、下記のとおりだ。
◎少年男子決勝 9:30~ 福岡vs.宮城
※国体のレポートは10月25日発売の月刊バスケットボール12月号で掲載!
(月刊バスケットボール)