月刊バスケットボール5月号

中学(U15)

2021.01.07

【Jr.ウインターカップ】最終日戦評 女子準決勝 京都精華学園中学校 80-41 J,sphere

京都精華#15ディマロのジャンプショット。序盤の活躍がチームにリズムをもたらした

 

京都精華学園中学校(京都)が高さとスピードでJ,sphere(愛知)を圧倒

 

 身長が187cmあり高い運動能力を備えた#15ディマロ ジェシカ ワリエビモ エレを軸に、#4堀内桜花、#5八木悠香らがはつらつとしたプレーを見せる京都精華学園中学校(以下京都精華)。1回戦からの4試合で平均得点84.0、平均失点48.3を記録し、最も接戦だった準々決勝の対下妻市立下妻中学校(茨城)戦でも13点差と、圧倒的な爆発力を示してきたチームだ。一方、同じく1回戦から登場したJ,sphereは前日の準々決勝で岐阜スゥープスとの大激戦をスターター5人のみで戦い抜き、きわどく65-63で勝利をもぎ取って最終日に駒を進めた。#4宮地彩未、#5佐々木アリシア那夕、#6後藤梨音、#8オサトアリシア藍依らがバランスよく得点を奪う。
第1Q、開始早々にオサトアリシアのパスから佐々木が得点でJ,sphere先制したが、ペースをつかんだのは京都精華の方だった。ディマロは序盤からアグレッシブなプレーを見せ、チーム最初の得点に始まりオフェンス・リバウンドやブロックショットで存在感を見せつけた。J,sphereは佐々木、オサトアリシアの得点で追い上げを見せたが、ディマロにこのクォーターだけで10得点、5リバウンド、2ブロックと活躍を許す。主軸が期待に応えた京都精華はディマロだけでなく、堀内、八木、#6太田紅葉ものびのびと持ち味を発揮して点差を広げた。
京都精華はスターターの平均身長が172.6cmあり、サイズ面でアドバンテージがあった(J,sphereは166.2cm)が、J,sphereにとってこの試合では、それに加えてに前日の疲れも災いしたかもしれない。それでなくとも能力の高いメンバーがそろった京都精華は第1Qを23-10で終えると、第2QにはJ,sphereを中村萠愛の2得点だけに封じる完ぺきなゲーム運び。前半終了時点で41-15と大量リードを積み上げた。
後半もゲームの流れが変わることはなく、39点差のブローアウトで京都精華が決勝進出を決めた。

 

ジャンプショットを放つJ,sphere#8オサトアリシア。健闘及ばず

 

京都精華学園中学校 80(23 18 19 20)
J,sphere 41( 13 2 16 10)

 

京都精華トップパフォーマー
#15ディマロ ジェシカ ワリエビモ エレ(36P,FG18/25, 17R, 2S, 3B)、#5八木悠香(12P, FG6/13, 11R, 7S)、#4堀内桜花(9P, FG4/6, 11A, 3S, 2B)

 

J,sphereトップパフォーマー
#5佐々木アリシア那夕(14P, FG7/14, 9R, 2A, 4S)、#8オサトアリシア藍依(8P, FG4/8, 5A)、#4宮地彩未(7P, 4R, 1A, 2B)

 

写真/JBA

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



PICK UP