3×3日本代表

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2021/03/26

【3x3日本代表候補選手インタビュー】気持ちを届ける、想いを託す/小松昌弘(TOKYO DIME)Vol.2 presented by 日本郵政

 

1年の延期を受けた東京オリンピック。今夏の開催に向けて各競技の日程も発表され、いよいよ再始動する。その中で注目競技の一つが3人制バスケット、 3x3だ。今回は長年日本の3人制バスケットシーンをけん引してきたベテランの小松昌弘選手に3x3の魅力や母国開催のオリンピックに懸ける思いを聞いた。

 

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ーー会場の雰囲気について小松選手はどう感じていますか?

 

 屋外コートですし、コートコンディションというのは場所によって異なります。例えば前日に雨が降っていてボールが弾まないとか、海外では砂の上にコートを作っていてかつ、平らじゃないとか。風が強い場所なんかもあります。以前、静岡県の焼津漁港でプレーしたときは港の隣にコートを作ってプレーしたので風がビュービュー吹いていて、アウトサイドを得意とする選手はシュートが風で押し返されて全くゴールまで届かないんです。そういった経験をしているかどうかがこの競技においてはすごく重要なことです。そういった環境でいかに賢く対応できるのかは大事だと思いますね。先ほど話した焼津漁港のような状況ではインサイドが強いチームが必然的に有利になるので、外が強いからといって勝てるわけではありません。その環境によってどう戦っていくかで勝敗が大きく左右されることになります。

 

ーー昨年開催予定だった東京オリンピックが1年延期となりました。現時点では今年の開催可否も未確定ですが、この1年間はどのような期間でしたか?

 

 自分自身を見つめ直すいい時間にはなりました。ただ、僕は普通の会社員なので緊急事態宣言が発令されてからは体育館もジムも使えなったので、そこはマイナスに働いたと言わざるを得ません。プロ選手であれば規制はあったにせよ少しは練習もできる選手もいただろうし、僕よりはコンディションの面で高い状態を保つことができたのではないでしょうか。そう考えると僕はハンデを負ってしまったと思います。時間ができたのでいろいろな方々とお話をする機会が増えて、最初に話したように自分の体を見つめ直すことができたてんはプラスでしたが、バスケットをするという面では機会が減ってしまったのでどうしてもマイナスです。ただ、ネガティブな面にも目を向けていかなければ焦りも出てこないので、素直にハンデを負ってしまったと自覚しています。

 

 

 

ーーオリンピックに向けて日本代表に必要なのはどんなことでしょうか?

 

 今の男子日本代表がメダルを獲得したり、上位進出を果たすためには競技経験の蓄えが必要です。3x3の代表に選ばれる4人、ないし6人の選手の中でいろいろな決めごとや役割を明確にすること。もっと競技をやり込まなければ世界と戦うことは難しいです。例えばストリートバスケにしても寄せ集めのチームで試合をするよりもやりこんでいるチームの方が強いですよね。高校バスケで見てもウインターカップで優勝した仙台大明成さんはやることが徹底しています。そういったブレないものを3x3でも自分たちで話し合って決めていかなければなりません。

 

ーー小松選手ご自身としては、母国開催のオリンピックへの思いはどのようなものですか?

 

 個人としてオリンピックに出場できる可能性についてというよりも、今後の日本における3人制バスケットの盛り上がりや、日本代表に選ばれた選手たちがその後どのように3x3を国内で広げていってくれるのかという競技認知の部分を考えています。僕としてはそういうところを踏まえなければオリンピアンにはなれないと考えているんです。選手としてのスキルや能力だけで見れば僕は代表候補選手の中でも下の方だと思いますし、それぞれに違った強みがある選手たちの中でも僕の強みは異色なものだと感じています。シュート力が高いとか、ドライブやフィジカルが優れているというわけではなくて3x3における知識や自己解決能力が高いと思っているので。オリンピックにはもちろん出たいです。でも、長く3x3に関わってきた身からすると東京オリンピック終了後に3x3という競技にどう関わっていけるのか、これから3x3を始めようとしている人たちにどうアドバイスできるのかを考えていますね。

 

 僕はアマチュア選手なので、試合になれば一般の方と対戦することもあります。なので、いつでも会える距離、戦える距離にいるオリンピアンになることができます。そうなったときに自分の立ち振る舞いや競技のあり方がどうかを意識しています。もちろん出場してメダルを狙うというのは大前提としてありますが、それ以上に競技を広げていくにはどうするべきかを考えています。この4、5年で海外の選手と戦ったり関わってきたりする中で、それぞれの国で3x3がどう認知されているのかについて触れる機会が多くなりました。そういった経験をしてきたことも意識しながら、どう自分がオリンピックに関わっていけるのかを考えていますね。その中でオリンピックに出場できたらいいな、と。

 

 

 

ーー競技全般のことが小松選手にとってはより重要なのですね。では、3x3を続けている理由は何でしょうか?

 

 大きな理由の一つは海外で試合ができることです。僕の場合、5人制では国内の全国大会までしか戦えるステージがなくて、その流れが毎年繰り返されます。ある程度強いチームが分かってくるので、ルーティンのようになってある意味では退屈というか。それよりも3x3で海外の大会に出てヨーロッパやアジア各国の選手と対戦できることがすごく刺激になります。海外の選手と対戦することでその時点での自分の立ち位置やバスケットの価値が分かるようになります。逆に海外に行くチャンスがなくなってしまったときは競技を退いて次の世代にバトンタッチという話にもなるかもしれません。海外で試合をしてその土地の文化を知ったり、日本のバスケットってどれくらいの位置にあるのか。遅れているのか、はたまたもうこんなところまで進んでいるのかというのを感じながらバスケットができるのは3x3を続けている理由です。

 

ーーでは最後に、今の小松選手にとって3x3の最大の魅力は何でしょうか?

 

 試合に出てバスケットをできるチャンスが多いことでしょうか。5人制ではベンチ入りしたとしても、実際に試合に出られる人数は限られてきますよね。でも3x3ではベンチを温めるということがないので、バスケットが好きな子がバスケットを続けられる競技だと思います。チームが変わっても競技を続けられて大会にも出場できますし、上を目指すこともできます。もちろん試合結果は出ますが、それはプレーした中でも結果であって試合に出られずに終わってしまうよりは一歩前進した先にある結果だと思います。そこが3人制の一番いいところではないでしょうか。試合に出ることで経験値や新たな価値観が生まれることもありますし、見るよりもプレーする方が絶対に良いと思うので、誰にでもできることが3x3の最大の魅力です。

 

 そう感じた一つの理由が先々週くらいの練習中にあったんです。僕は体育館だけではなくて公園のストリートコートで練習することもあるんですけど、新横浜のコートでモンゴルの方が男女混合の4人で3x3をしていたんです。それを見て、『こういうのがもっと広がっていったらいいな』と感じたんです。日本では今、「SOMECITY」も文化として根付き始めているので、そういった部分も含めていろいろとチャレンジしていただいて、自分の強みやバスケットの楽しみ方を考えながらプレーしてもらえたらうれしいです。そうすることで自分のスキルアップにもつながると思うので、もっともっと競技の認知度が上がってくれたらなと思いますね。

 

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【篠崎澪選手 Vol.1を読む】

【篠崎澪選手 Vol.2を読む】

 

小松昌弘 Masahiro Komatsu

TOKYO DIME#70/192cm・90kg/F/1984年4月22日(36歳)/仙台高→筑波大
高校、大学時代から幅広い役割をこなすマルチプレーヤーとして活躍する大ベテラン。所属するTOKYO DIMEや日本代表での競技経験が豊富で、現在の3x3シーンを代表する選手の一人。

 

 

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