月刊バスケットボール8月号

Bリーグ

2020.08.25

【千葉ジェッツ2020-21シーズンプレビュー】悲願達成へ燃え上がる決意

©CHIBA JETS FUNABASHI/PHOTO:JunjiHara

 

全世界を襲った未曾有の事態を乗り越えて、来るべき新シーズンに向けて本格的に始動した千葉ジェッツ。悲願のBリーグ制覇を目指すチームをタフなディフェンスで支える藤永佳昭選手に今季に懸ける想いを聞いた。

※プレー写真はB.LEAGUE2019-20シーズン時のものです

 

――千葉ジェッツというクラブ、チームにはどんな印象をもっていますか?

 

 すごく強いチームだし、勝たなければいけないチームだなというのを感じています。それに千葉ジェッツのアリーナの雰囲気、ブースターはリーグで一番だと思っています。常々ああいう会場で試合をしたいと思っていましたし、あの真っ赤に染まるアリーナで試合をすること、ブースターの大きな声援にいつも力をもらっています。

 

――昨季は千葉ジェッツに入団して以降、平均出場時間が最多でした。自身のプレー面での変化や出場時間が増えるきっかけとなった試合はありましたか?

 

 オフェンスの面でより積極的になったと思います。自分がオープンになったら以前よりも積極的にシュートを打つようになりました。昨季プレータイムが伸びたのは年明けすぐのA東京戦(第16節/1月4日、5日)がターニングポイントだったと感じています。あの2試合でそれまで連敗がなかったA東京に連勝することができて、そこから徐々にプレータイムも増えていったのかなと思います。大野篤史HCからも入団時から「積極的にシュートを打っていけ」と言われているので、千葉ジェッツに入団してからはオフェンス面をより意識するようになったと思います。

 

©CHIBA JETS FUNABASHI/PHOTO:JunjiHara

 

――中止になった昨季を経て今季に懸ける想いは相当強いのではないですか?

 

 チームとしても徐々に良くなってきている最中だっただけに昨季のシーズン中断は残念でした。2度ファイナルで負けているので今度こそというのは全員が思っていますし、勝たなきゃいけないという責任もあると思うので、今季は必ず優勝したいです。とはいっても、先を見過ぎずにコツコツやっていければいいなと思っています。個人としてはファイナルのコートにしっかりと立って優勝に貢献したいという気持ちがすごく強いです。2019年のファイナルではコートに立つことができなかったので。ファイナルをベンチから見ていて、あの舞台に立たなければと感じていましたし、昨季もそれを意識してプレーしてきた部分はありました。

 

――コンディショニングで気をつけていることは?

 

 体重管理と睡眠を意識していますね。僕はショートスリーパーではなくて、睡眠を取って体力を回復するタイプだと思っているので、多く睡眠を取ること、一日8〜9時間くらいの睡眠を意識していますね。特に千葉ジェッツに入団して以降は体の仕組みなどについて知ることが多いです。みんな体脂肪率などにも気を遣っていますし、月一の計測もあるのでより生活面での意識は高く持つようになりました。

 

©CHIBA JETS FUNABASHI/PHOTO:JunjiHara

 

――食事の面ではどういった部分に気を付けていますか?

 

 バランスよく栄養を摂取するというのが一番ですね。僕はよく朝食にアサイーを食べるのですが、そのときにR-1のヨーグルトとグラノーラを入れてアサイーボウルのようにして食べています。一人だとちょっとした食事を作るのも結構大変なので、ヨーグルトにアサイーといったような簡単に作れて栄養満点なものが僕には合っているんだと思います。

 R-1は2、3年前から食事に取り入れるようになりました。風邪を引かなくなるというような話を聞いて、それからは事あるごとに買っちゃいます(笑)。食べるようになってから本当に風邪を引かなくなって、体調がすごくいいのでR-1が関係しているのかなと思っています。冷蔵庫にほぼ常備しているような状態で、特にヨーグルトの方をよく食べますね。先ほど話したアサイーと一緒に毎日食べるので、R-1のヨーグルトは僕にとって鉄板の朝食です。

 

――そういった点を踏まえてシーズン開幕に向けて今積極的に取り組んでいることはなんですか?

 

 今はスキルコーチとオフェンス面を重視して練習に取り組んでいます。特に外のシュート力の向上とドライブからのプレーに力を入れていますね。今まではドライブを仕掛けて外にパスをさばくことが多かったのですが、やっぱり自分でシュートを狙うことが必要な場面もあります。シュートがあると思えば相手も対応を変えてきて逆にパスが有効になるのでしっかりとフィニッシュすること、オフェンスのバリエーションを増やすことに力を入れてコツコツと取り組んでいます。

 千葉ジェッツには富樫勇樹選手という良い見本がいるので、吸収できる部分は吸収して点を取れるガードを目指していきたいです。ディフェンスの部分では自信があるので、オフェンス面でより向上していく必要があります。

 

――では最後に、開幕を待ち望むブースターへメッセージを!

 

 いつも応援ありがとうございます。昨季は途中でシーズンが終わってしまってブースターの皆さんも悔しい気持ちだったと思います。今季はその悔しさを選手と一緒にコートにぶつけてもらえればと思います。また会場を真っ赤に染めていただいて、チーム・ブースターが一丸となってファイナルのコートに戻って優勝をつかみ取りましょう。応援よろしくお願いします!

 

 

#15 藤永佳昭 Yoshiaki Fujinaga

北陸高から東海大に進み、卒業後東京Zに入団。その後名古屋Dを経て千葉ジェッツに加入した。激しいプレッシャーを与え続けるディフェンス力が魅力のポイントガード。1992年4月10日生まれ(28歳)、173cm、70kg。

©CHIBA JETS FUNABASHI

 

 

千葉ジェッツ 2020-21シーズン試合日程


(月刊バスケットボール)



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