月刊バスケットボール5月号

JBAとBリーグが一枚岩で男子代表強化へ

 

 

 日本バスケットボール協会(JBA)は11月16日、男子日本代表強化検討委員会を発足させたことを発表した。Bリーグ島田 慎二チェアマンを委員長に据え、浜武恭生事務総長、東野智弥技術委員長、JBAの強化、競技運営といった各担当やBリーグクラブのGM、ヘッドコーチらの代表を加えて男子代表の強化をサポートしていく体制となった。

 

 Bリーグの将来構想を発表した際にも、「強化から逃げない」と日本代表の強化の一翼を担う決意も示しており、そうした意思が表れた形だ。

 この委員会では、バスケットボールの技術的なことではなく、代表を取り巻く環境の整備を主に取り上げていく。中でも重要となるのがスケジュール面。リーグ中に国際大会が行われるなどすることもあり、代表の招集や強化合宿の期間をどう確保するかなど、「JBAとBリーグが一緒になって代表強化をやっていく」と島田チェアマンは語った。

 中・長期的にはBリーグの日程、天皇杯などのJBA主催大会のスケジュールなども、代表強化を中心に変更していく可能性があることも示唆した。

 

 

 また、この日、浜武事務総長は合わせてFIBA(国際連盟)のモニタリングがあったことも明らかにした。FIBAのモニタリングはJBAがFIBAから制裁を受けて以来、解除後も定期的に続いているもの。コロナ禍において来日ができていなかったが、今年はインゴ・ヴァイス氏らFIBAの役員が来日した。現状、大きな問題があるわけではなく、Bリーグの視察や、JBA、Bリーグ、Wリーグと会談し、来年沖縄で開催されるワールドカップの進捗状況の報告や情報交換、JBAのガバナンスの表し方などについてアドバイスをもらったという。

 

(月刊バスケットボール)



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