月刊バスケットボール5月号

大学

2017.11.26

J SPORTS PRESENTS/PLAY BACK『2015年ウインターカップ決勝』③

三上侑希×杉本天昇   みかみ・ゆうき/中央大学2年/184cm/明成高校出身 すぎもと・てんしょう/日本大学1年/185cm/土浦日本大高校出身  

    「2年生のときの優勝は『やった!うれしい』でしたが、3年生のときは『本当に勝てて良かった』という感じでした」(三上) 「決勝戦は人が多過ぎて緊張してしまい、あまり点が取れませんでした」(杉本)   今から2年前の2015年ウインターカップ。男子決勝戦まで駒を進めてきたのは明成(宮城)と土浦日大(茨城)で、試合のほうは大黒柱・八村塁が34得点・19リバウンドと活躍した明成が78‐73で勝利。当時、八村のチームメイトだった三上(当時3年生)も、要所で3Pシュートを沈め優勝に貢献した。一方、2年生エースとして土浦日本大の得点を担ったのが杉本。2人は学年が一つ違うが、U18日本代表では同じチーム。そんな2人に、ウインターカップで対戦したときのこと、後輩へのメッセージなどを語ってもらった。     (② https://goo.gl/F6pNj2 からつづく)   ――三上選手も杉本選手も、当たりだしたら止まらないシュート力の持ち主です。そのシュート力はどのように身に付けましたか?   三上 中学から高校に入る前に、『この身長だと3Pシュートを打てなきゃダメだ』と思い、引退してから高校に入るまでは、ひたすら3Pシュートの練習をしていました。当時参考にしていたのは、岡田優介さん(土浦日本大高→青山学院大、現京都ハンナリーズ)です。間合いが少しでも空いたら打てるクイックを修得しようとしていました。   杉本 僕は中学の頃からシュートしか練習していなかったです。それでも3Pシュートはあまり打たなかったのですが、土浦日本大に入って佐藤(豊)先生やOBの岡田さんに教えてもらって、相手にマークされていても3Pシュートを打ったり、1対1から3Pシュートを打ったりできるようになりました。   ――シュートに関して、自分で『ゾーンに入っていたな』と思う高校時代の試合はありますか?   三上 点数だけでいうと、2年生のときのウインターカップ3回戦・山形南戦です(41得点)。あとは、3年のときのウインターカップ準決勝・中部大第一戦は、タッチがわりと良かったと思います(23得点)。ゾーンに入っているときはディフェンスがいても関係なく、『自分のリズムで打てば入る』という感覚です。ボールが手から離れた瞬間に『入るな』という感じです。逆に、試合が始まって1~3本を打ってみて、全然入る気がしないときは、その後も入らないですね。   杉本 自分は3年生になる前の関東新人大会決勝・八王子学園八王子戦です。3Pシュート12本を含む60得点でした。あのときはゾーンに入っていたというか、『練習どおりに入ったな』と。それでも、あそこまで入るとは思わなかったですが、やっぱり自分のリズムで打てると入るのだと思います。反対に入らないときは、タッチが悪いときで、そういうときは1本目からダメですね。そんなときは、パスを回すようにしています。   ――その悪い調子を良くするにはどうするのですか?   杉本 ひたすら練習で打つしかないです。   三上 たくさん打ってタッチを取り戻すしかないです。   ――そんなシューター2人から、今年のウインターカップを戦う後輩に向けてエールをお願いします。   三上 今の3年生は僕たちの代のときに優勝を経験していますが、今年のインターハイは1点差で負けるなど悔しい経験をしています。その悔しい思いをしっかりぶつけて、佐藤(久夫)先生に恩返しできるように頑張ってほしいです。   杉本 3年生は最後の大会なので、悔いを残さないよう頑張ってもらいたいですし、1~2年生は、来年以降につなげるように頑張ってほしいです。あとは、佐藤(豊)先生を胴上げしてほしいです。 (④ https://goo.gl/Bz4o4F へつづく)   (月刊バスケットボール)    

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