月刊バスケットボール6月号

大学

2021.12.09

【インカレ2021】注目選手 VOL.4/脇 真大(白鷗大)&木村亜美(東京医療保健大)

脇 真大(白鷗大#2/2年/193cm/F/岡山商科大附高

 

 

夏の悔しさから立ち直り

チームを勢い付ける成長株

 

 父は元ユニバーシアード日本代表の将典さん、姉はWJBLでプレーする梨奈乃(アイシン)というバスケ一家に育ったオールラウンダー。“日本代表”への思いは強く、今夏にU19日本代表の最終メンバーから外れたときには大きな喪失感を味わったと言う。

 ただ、そこで脇を奮い立たせたのが、同時期に東京五輪代表を外れた篠山竜青(川崎)。「オリンピック代表と比べるのはおこがましいですが、自分と似た思いをしている人がいるんだなと。篠山さんのおかげでこれも自分の成長のためなんだと思えるようになりました」と、脇は自らの立場と重ね合わせて前を向く勇気を得た。成長を誓う伸び盛りの2年生が、インカレでもチームを勢い付けそうだ。

 

 

木村亜美(東京医療保健大#12/4年/165cm/PG/東京成徳大高)

 

 

八面六臂の活躍で

チームを勝利に導くキャプテン

 

 東京医療保健大において、キャプテンの木村亜美はエンジンの潤滑油のような存在と言えるだろう。木村がコートにいる、あるいはベンチから仲間たちに声掛けをすることでチームは持てる力を最大限に発揮する。巧みなドライブで相手ディフェンスをくぐり抜け、ゴールへとボールを運ぶ得点能力、コートを俯瞰で見つめ、適切なタイミングとコースでパスを送る状況判断、そして味方の能力を生かしながらチームの得点を上積みするアシストなど、その目はチームの隅々まで行き届き、まさに八面六臂の働きを見せる。そんな木村の活躍により、東京医療保健大は秋の関東リーグで2年ぶり3度目の優勝を飾り、自らもアシスト女王(1位タイ)に輝いた。

 リーグ戦を振り返って木村は、「全員がいい顔でバスケットをしていましたし、いい顔をすることで自分たちが前向きに勝つことだけを考えてプレーできました。コート外のメンバーも含めて、チームに貢献するということができていました」と語っている。そしてインカレに向けては、「今回のリーグ戦で出た課題としっかり向き合って、さらにレベルアップした自分たちの姿で戦えるようにしていきたいです」と、5連覇に向けて強い意欲を見せている。

 

(月刊バスケットボール)



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