技術&戦術

2019.07.11

【動画あり/短期連載】田中力が所属するIMGアカデミーのコーチにインタビュー③(ブライアン・ナッシュ氏)

 6月上旬、足利市(栃木)を皮切りに全国でIMGアカデミークリニックが開催され、アンダーカテゴリーのプレーヤーたちに本場の練習を指導した。IMGアカデミーはアメリカ・フロリダ州に本拠地を置くアカデミーで、有名なのはテニスの錦織圭が出身。バスケットボールでは田中力が日々切磋琢磨している。

 

 月バス.COMでは、来日したIMGアカデミーのブライアン・ナッシュコーチにインタビューし、IMGアカデミーのことやほかとの違い、アンダーカテゴリーの指導についてインタビューした(全3回)。

 

 

――アカデミーでは、1日の練習時間は大体どれくらいですか?

「毎日4時間行います。2時間はウエイトトレーニングやコンディショニングで、残りの2時間はバスケットボールコートでの練習です。毎日決められた練習時間はありますが、プレーヤーのコンディションやペースによって休息を取りながら行っています」

 

――日本では練習時間が長いチームもまだまだ存在しますが、それについてどう思いますか? やはり、2時間程度が適切でしょうか?

「コート上の練習時間は2~3時間が通常適正な時間だと思います。体に休息と回復が必要だと思いますし、長い時間することによって良いパフォーマンスで行うことが難しくなるからです。プレーヤーの集中力を保つためにも短い練習のスパンで取り組むことが良いと思います。

 私は日本を訪れて3年目になります。日本人プレーヤーは、左手と右手でドリブルができますし、スキルドリルやドリブルドリルなどの技術も高く、ファンダメンタルの練習をたくさんしていると思います。しかし、ドリルメニューばかりではなく、実際のゲームでの動きをもっと学ぶべきです。

 コーチはドリルメニューに多くの時間を費やすのではなく、プレーヤーにゲームの中での動きを教えるべきですし、ゲームを意識した練習をもっとするべきです」



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