月刊バスケットボール5月号

NBA

2019.10.24

八村塁(ワシントン・ウィザーズ)、14得点・10リバウンドで鮮烈NBAデビュー!

「中学校の坂本コーチから『お前はNBAに行くんだ』と言われて、僕もそれをずっと信じ続けてきて、こうやってこの舞台に立てることが本当に夢みたいで、今でも考えられない」

 

 試合当日の昼に行われた練習の後、八村塁はそう率直な心境を語った。いよいよ、そのときが来た。10月24日(日本時間25日)、ウィザーズは敵地ダラスで今シーズンの開幕戦(vs.ダラス・マーベリックス)を迎えたのだ。

 

 

 開幕戦、八村はルーキーながらいきなりの先発出場。マーベリックスに新加入した221cmのビッグマン#6ポルジンギスとマッチアップし、試合早々にファウルを吹かれたものの、その後は落ち着きを取り戻してプレーした。すると開始3分、ロングパスを受け取り、ステップから力強くねじ込んでNBA初得点。その後も2連続でジャンプシュートに成功し、リバウンドも量産。2ファウルとあってベンチに下がる時間も長かったが、前半で8得点を挙げた。

 

 後半、八村は寄りの速い相手の激しいディフェンスに苦しみ、外のシュートもことごとくリングに弾かれる。だがオフェンスリバウンドに飛び込み、セカンドチャンスから得点を2桁に乗せた。一時は大きくリードを引き離されたウィザーズだったが、4Qでじわじわと追い上げ、4Q終盤の大事な場面で八村にも出番が回ってくる。八村はそこでもリバウンドに奮闘。結局、マーベリックスのエース#77ドンチッチの活躍もあって追い付くには至らなかったが(100-108)、八村は14得点・10リバウンドと、ダブルダブルでデビュー戦を飾った。

 

 82試合に及ぶレギュラーシーズンはまだ始まったばかり。八村にとっては、今日の試合が夢の舞台に足を踏み入れた第1歩となったが、まだまだ夢は続いていく。日本を代表するNBAスター候補生の1人として、今後のさらなる飛躍に期待したい。

 

 

ウィザーズ 100(25-24,23-38,20-29,32-17)108 マーベリックス

 

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(月刊バスケットボール)

 



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