月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.01.29

渡邊雄太動向にも注目 - ラプターズ905も参戦するNBA Gリーグが全日程を発表

 

 1月27日(アメリカ時間=以下同)、NBA Gリーグの2021シーズン全日程が発表された。渡邊雄太がツーウェイ契約で所属しているトロント・ラプターズ傘下のGリーグチーム、ラプターズ905も参戦し、15試合を戦う予定だ。
今年のNBA Gリーグは新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、フロリダ州オーランドのESPNワイドワールドオブスポーツ・コンプレックスで全試合が行われることになっている。開幕は2月10日(水)で、総試合数は135。参加するのは既存のGリーグ所属17チームに「チームイグナイト」と名付けられたNBA経験者とNBAドラフト指名を目指す有望プレーヤーで構成された育成チームを加えた18チームだ。各チームが3月6日(土)までに15試合ずつを消化。同8日(月)からは上位8チームで一発勝負のノックアウト方式によるプレーオフを行い、11日(木)のNBA Gリーグファイナル presented by YouTube TVの舞台で王座を決する。すべてが異例の今シーズンは、例年のようなディビジョンやカンファレンスによる地域分けも行わず、各チームは2度同じチームとの対戦は組まれない。
渡邊が所属するラプターズ905からは同日、チームとしての日程と1月31日(日)からのキャンプイン情報、および今シーズンに臨むロスターの発表がなされている。


ただ、シーズンが進むにつれてNBAでの出場機会が増加傾向の渡邊が、Gリーグの試合に出場するかどうかは一概には判断できない。ちょうどGリーグ開幕の前後はラプターズの遠征期間に当たっているので、帯同となれば当然Gリーグには参加しないだろう。ここまでのように評価に値する活躍が今後も続けば、シーズン途中でツーウェイではなくフル契約にアップグレードとなる可能性もある。
また逆に、ラプターズがホームゲームを行うタンパとの距離が近い上にGリーグでは遠征の必要がないので、ラプターズがタンパにとどまっている間はどちらのチームの試合にも動きやすいのも事実だ。
渡邊は1月27日の対ミルウォーキー・バックス戦でも、5得点にキャリアハイ・タイとなる7リバウンドを記録し、108-115で敗れた試合にもかかわらず±がチームハイ・タイの8という堅実な活躍を見せた。開幕からここまでは18試合中12試合に出場して平均2.6得点、3.4リバウンド、0.7ブロック。リバウンドとブロックはいずれも過去2シーズンを上回っている。

 

☆ラプターズ905の試合日程(チーム公式サイト ※英語):

https://raptors905.gleague.nba.com/schedule/#

☆NBA Gリーグ全体の試合日程(リーグ公式サイト ※英語):

https://gleague.nba.com/schedule/

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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