月刊バスケットボール5月号

Wリーグ

2022.01.07

富士通とデンソーのプレーオフ進出が確定 - 熱戦続く第23回Wリーグ

 第23回Wリーグで、第9週終了まで16連勝を記録してトップを走る富士通レッドウェーブと、その富士通を15勝1敗で追いかける2位のデンソーアイリスのプレーオフ進出が確定した。

 

単独トップの富士通を支える得点源、オコエ桃仁花(写真/石塚康隆 月刊バスケットボール)


Wリーグは年明けの元日から4日までに第9週の10試合を消化。その中で富士通は、山梨クィーンビーズに対し95-68、67-45のスコアで連勝して勝ち点を32に伸ばした。その結果、仮にレギュラーシーズンの残り8試合すべてに敗れたとしても、下位の5チームが富士通を勝ち点で上回る可能性がなくなり8位以上が確定した。一方のデンソーは第9週に東京羽田ヴィッキーズと2試合を行い、1勝1敗で星を分け合ったが、勝ち点が31に到達。こちらも最終的に9位以下となる可能性はなくなった。

 

Wリーグ星取表

 

赤穂ひまわりはデンソーのリバウンドとディフェンスの要として活躍している(写真/石塚康隆 月刊バスケットボール)

 


各チームで年明けからアーリーエントリーのプレーヤーも加わったWリーグは、新たな活気の中でエキサイティングな展開が続いていく。例えば首位の富士通は、今後シーズン終了までに三菱電機、デンソー、トヨタ自動車、ENEOSと上位チームとの対戦8試合を残しているが、チャンピオンシップの行方を占う上でいずれも見逃せないばかりだ。1月3日・4日に行われた昨シーズンのファイナルの再戦、トヨタ自動車アンテロープスとENEOSサンフラワーズの激突は、トヨタ自動車が89-62、86-55と大差をつけて連勝。上位を競う両チームだけに思わぬ結果でもあったが、それを含めて何が起こるかわからないワクワク感のあるシーズンとなっている。


なお、現時点でプレーオフ進出の可能性が絶たれたチームはまだない。上記のとおり第9週でデンソーから金星(最終スコア79-74)を挙げた東京羽田をはじめ、下位のチームにも今後の奮起が期待される。今シーズンからWリーグに参戦し、いまだ初白星を手にしていないプレステージインターナショナル アランマーレも、第9週終了時点での上位6チーム中5チームとの対戦をすでに終えている。現時点での下位チームとの対戦が多くなる後半戦で、勢いづいてくる可能性も十分あるだろう。

 

東京羽田の浮上にはスターターとして試合運びをつかさどる軸丸ひかるの活躍が欠かせない

 


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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