月刊バスケットボール6月号

NBA

2021.02.28

クリス・フィンチHC(ウルブズ)がリッキー・ルビオを絶賛 - Ricky is a great vet(リッキーは素晴らしいベテランです)

 

 今シーズンが進行中のアメリカ時間2月22日に、トロント・ラプターズのアシスタントからミネソタ・ティンバーウルブズのヘッドコーチに電撃移籍したクリス・フィンチが、同27日(金)の夜(日本時間28日の日曜日朝)にティップオフ迎えるワシントン・ウィザーズとの一戦を前に会見に応じ、ウルブズのポイントガード、リッキー・ルビオに対する思いを語った。フィンチの母国はアメリカだが、1997年以降10年以上にわたってヨーロッパで指導にあたった経歴があり、少年だったルビオの能力を当時から知っていたという。「リッキーは素晴らしいベテランです。グングン引っ張ってくれますよ。ずっと尊敬していました。リッキーのことは、私がヨーロッパでコーチをしていた、彼が15歳の頃から見ています」。
ルビオの存在感に対する絶賛はさらに続く。「私は彼のファンで、ずっとコーチしたいと思っていたんです。ポイントガードに望むプレーをきっちりこなしてくれますからね。得点機を生み、大事なプレーを成功させ、良いペースを生み出します。非常に頭が切れ、このチームにぴったりです。ボールを預ければ落ち着いてみていられます」
フィンチ自身が語った一連の英語コメントは以下のようなものだった。
“Ricky is a great vet, you know. He really picks up the pace. I’ve always admired him. I saw Ricky play when he was 15 in Europe when I was coaching there. I was always being a fan, always really wanted to coach him. He plays exactly like you want any point guard to play, creates great shots. He makes big plays, creates pace. He’s super smart, perfect for this team and just gives us a calming presence with the ball in his hands.”

 

 

 フィンチHC就任後のウルブズは、23日にミルウォーキー・バックスに112-139で、翌24日には延長でシカゴ・ブルズに126-133敗れてまだ勝ち星がないが、コート上の分身たるポイントガード、ルビオへのフィンチHCの信頼は厚い様子。この日のウィザーズ戦を前にしての通算成績は7勝26敗。ミスター・トリプルダブルことラッセル・ウエストブルックや、ブラジル代表として2度オリンピックにも出ているハウル・ネトらとルビオのマッチアップが予想されるこの試合で、新任コーチの全幅の信頼を受けるルビオがどんなプレーを見せるかも注目ポイントの一つになりそうだ。

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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