月刊バスケットボール5月号

3x3

2022.04.05

FIBA3x3W杯2022、日本代表男子は「死のグループ」、女子は因縁の相手中国代表と同組

 6月21日(火)から26日(日)までアントワープ(ベルギー)で開催される、FIBA3x3ワールドカップ2022の組み合わせが4月4日に発表された。この大会では、開催国ベルギー、前回大会の優勝チーム(2019年アムステルダム大会の男子アメリカ、女子中国)、フェデレーション・ランキングによる選出チーム(2021年11月1日時点)、そして3月にドーハ(カタール)で行われたFIBA3x3ワールドカップアジア予選の勝者(男女ともニュージーランド)で構成された男女20チームずつが世界一の座を目指して戦うビッグイベント。日本は男女両カテゴリーで参加予定となっている。


なお、FIBAの決定を受け出場権がはく奪されているロシアに代わるチームについては、FIBAの中央委員会(Central Board)で今後適切な手順を追って選考を行うとされている。

 

©FIBA.basketball

 


3x3男子日本代表は、東京2020オリンピックで金メダルを獲得したラトビアのほか、オランダ、ポーランド、中国と同組のPOOL Cに入った。今大会に出場する20チームには、東京2020オリンピック出場チームが8チーム含まれているが、そのうち5チームがこのPOOL Cにまとまっており、大会公式サイトでは、「アカデミー賞の夜(ウィル・スミスがプレゼンターを平手打ちしたことで世界中の話題となった)よりもクレイジーな死のグループ(the 'Group of Death', Pool C is set to be crazier than Oscars night)」と形容されている。


一方女子はドイツ、ルーマニア、リトアニア、中国と同組のPOOL A。このうちルーマニアと中国は東京2020オリンピックで対戦しており、ルーマニアは3x3日本代表が20-8でオリンピック史上初めての勝利を挙げた相手だ。また、中国は12-15で黒星を喫した相手だが、日本はその1敗が響いてグループ4位となり、決勝トーナメント準々決勝でフランスに敗れてメダル獲得への道を閉ざされたという因縁があるチームだ(逆に中国は、日本と同じ5勝2敗の成績ながらグループ3位で決勝トーナメントに進出し、最終的に銅メダル獲得に成功している)。

 

 今大会に出場する男女各20チームは、まず5チームずつ4つのPOOLに分かれて1回戦総当たり戦の予選ラウンドを行う。各POOLの1位は決勝トーナメントの準々決勝に自動進出。各POOL2位と3位は、たすき掛け(A-D/B-C) でベスト8進出決定戦を行う。以上の経過で出そろった8チームがノックアウト方式の決勝トーナメントを行い、世界一を決する(3 位決定戦も実施)。


☆FIBA 3x3ワールドカップ 2022(英文表記=Crelan FIBA 3x3 World Cup 2022)
大会公式サイト 
開催期間: 2022年6月21日(火)~6月26日(日)
開 催 地: アントワープ(ベルギー)
競技方式:


☆組み合わせ
<男子> POOL A: セルビア(1)、フランス(9)、プエルトリコ(10)、ブラジル(26)、ニュージーランド(37)
POOL B: リトアニア(2)、ドイツ(8)、モンゴル(11)、チャイニーズ・タイペイ(25)、チリ(39)
POOL C: ラトビア(3)、オランダ(7)、ポーランド(13)、日本(21)、中国(47)
POOL D: ベルギー(4)、アメリカ(5)、オーストリア(14)、エジプト(18)、TBD(*)


<女子>
POOL A: ドイツ(1)、ルーマニア(9)、リトアニア(10)、日本(25)、中国(28)
POOL B: フランス(2)、アメリカ(8)、オーストリア(11)、ブラジル(24)、ニュージーランド(37)
POOL C: ポーランド(3)、モンゴル(7)、エジプト(13)、ドミニカ(22)、ベルギー(39)
POOL D: スペイン(4)、オランダ(5)、カナダ(14)、チリ(19)、TBD(*)
※国名の後のカッコ書きは最新(2022年4月4日現在)のFIBAランキング
TBD(未定)は男女とも出場予定だったロシアの代替えチーム(FIBAよりあらためて発表予定)

 


(月刊バスケットボール)



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