月刊バスケットボール5月号

FIBAワールドカップ2019アジア地区1次予選・対戦国紹介②

個人技が高いフィリピン! アジアでは頭一つ抜けたオーストラリア!!チャイニーズ・タイペイはデイビスに要注意!  

オーストラリア代表/ⒸFIBA     NBA選手が出てこなくても アジアでは頭一つ抜けた存在のオーストラリア    そのホームでのフィリピン戦の3日後、アウェイで戦うのがオーストラリアだ。ジョー・イングルズ(ジャズ)、パティ・ミルズ(スパーズ)、ベン・シモンズ(シクサーズ)、マシュー・デラベドーバ(バックス)といったNBAでも活躍する選手を擁するオーストラリアは、昨夏に行われたリオデジャネイロ・オリンピックで4位をマーク。また、今年8月に開催されたFIBAアジアカップでは、そうしたNBA選手が不在の中、優勝(日本はベスト12)。アジアでは頭一つ抜けた存在になっている。    その原動力となっているのがオーストラリア国内のプロリーグNBLで、オーストラリアとニュージーランド両国の計8チームが所属。2017‐18シーズンは計100万人の観客動員を見込んでいて、今年はシーズン前にNBAとプレシーズンマッチを行うなど、精力的な動きを見せている。    そんなオーストラリアと日本が直近で戦ったのが前述のアジアカップ初戦で、日本は68‐84で敗退。この試合、第1Qこそ20‐19とリードしたが、その後はオーストラリアにアジャストされ、2Q、3Qともに10点以上の差を付けられてしまった。    そのオーストラリアは、今回のワールドカップ アジア地区1次予選にもNBA選手は出してこないが、それでも「上背のある能力の高い選手が多いので、まずはその高さ対策をいかにするかがカギとなります」と東野技術委員長。同時に「オフェンスでもしっかり対抗できるよう日本の形を作ることが大切になります」とのこと。アジアカップでの差を、ワールドカップ アジア地区1次予選ではどこまで詰められるのか。「十分ではないがチームとして少しずつ良さが見えている」(東野技術委員長)という日本の戦いに注目だ。 (つづく)   (月刊バスケットボール)  

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