月刊バスケットボール5月号

FIBAワールドカップ2019アジア地区1次予選/日本代表紹介②

ベースとなるのはアグレッシブなディフェンス! しかし、点を取らなければ勝利は望めない!!点取り屋PG富樫、フェイクの達人・比江島、ダンクが魅力の馬場を声援で後押ししよう!!!  

馬場雄大(アルバルク東京)/Ⓒ月刊バスケットボール     点取り屋の比江島! バランスの取れた攻守を見せる田中!!驚異の身体能力でダンクが魅力の馬場!!!    そして得点面で言うと、いつの間にかリングを射抜いている点取り屋・比江島慎(シーホース三河)のプレーからも目が離せない。この比江島のすごさは、本当は実際に対戦してみないと分からないだろう。というのも、比江島は目や体のちょっとしたフェイクを入れるのがうまい。そうした巧みなフェイクを入れながらリングに向かってドライブしているのだが、それに気づかないと相手が“道を譲っている”ように見えてしまうのだ。また、そのドライブを警戒して距離を取っていると、今度はミドルシュートを高確率で沈めるのも比江島の持ち味。    そんな比江島に対し、ラマス監督は「日本代表にはいいシューターがそろっているので、ドライブでペイント内にアタックしてほしい」と期待を寄せていて、比江島自身も「アジアカップである程度通用することが分かったので、ワールドカップのアジア地区1次予選では、その質をもっと高めたいと思っています。またそのドライブも、かわすだけではなく、体を使った力強いプレーもしていきたいです。そしてミスも極力押さえていきたいです」と自身に求められている役割を理解し、意識も高い。さらに「これまでの代表戦では『自分の力はどれくらい通用するのだろう』と試している部分もありましたが、今回は『絶対に勝たなければならない』戦い。メンタル的にもしっかり準備して臨みます」とのこと。戦闘態勢は万全のようだ。    この他、オフェンス時には内からも外からもリングを射抜き、ディフェンス時には相手にしつこくついていき1対1でフリーにさせない粘り強さを持つ田中大貴(アルバルク東京)はチームに欠かせない存在と言っていいだろう。大会直前(11月上旬)のBリーグの試合で左太ももを痛めてしまい出場が危ぶまれたが、治療&休養の結果、問題なく動けるまでに。攻守で要となるだけに、田中が間に合ったことは日本にチームにとっては大きかった。    また、若手選手で見逃せないのが、現役大学生でアルバルク東京でも活躍を見せている馬場雄大だ。身体能力・脚力の高さを生かしたドライブからのダンクが持ち味で、若い馬場がダンクを決めれば、チームだけでなくホームで応援する観客が盛り上がること必至。初戦のフィリピン戦で流れをつかむキーマンになる可能性が高い。 (つづく)   (月刊バスケットボール)  

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