月刊バスケットボール5月号

FIBAワールドカップ2019アジア地区1次予選・対戦国紹介①

個人技が高いフィリピン! アジアでは頭一つ抜けたオーストラリア!!チャイニーズ・タイペイはデイビスに要注意!  

テレンス・ロメオ(フィリピン)/ⒸFIBA     個人技が高いフィリピン! NBA選手のブラッチェは要注意!!    日本が、2020年東京オリンピックの開催国枠をかけて戦うワールドカップ アジア地区1次予選。オーストラリア、フィリピン、チャイニーズ・タイペイとホーム&アウェイで対戦するのだが、ここではその対戦国の現状を紹介しよう。    まず、第1戦のホーム・駒沢体育館で迎え撃つフィリピンは、バスケットが国技のように盛り上がっていて、PBAというプロリーグが行われている。参加しているのは12チームで、年に3つのリーグ戦を開催するというユニークな方式をとっているのも特徴だ。    そのフィリピン、子どもの頃からストリートで技を磨いてきた選手が多いことから、クイックネスが武器で、1対1に強い選手が多いのが特徴だ。日本の富樫クラスの選手がたくさんいるというイメージと言えば分かりやすいだろう。また、厳しい環境から這い上がってくるだけありハート&フィジカルの強さも持ち合わせていて、2015のFIBAアジア選手権では2位になっている(このとき日本は準決勝でフィリピンと対戦し70‐81で敗退)。欠点を強いて挙げるとすれば、チームとしての緻密さがないことか?    そんなフィリピンを日本バスケットボール協会の東野智弥技術委員長は、「フィリピンの象徴的な選手と言えば、テレンス・ロメオ(179cm)とアンドレイ・モウリス・ブラッチェ(210cm)です。この2人に対し、どういうふうに守るのかがキーポイントになってくると思います」と分析しつつ、「この2人に限らず、フィリピンは個人技に長けている選手が多いので、それをどうディフェンスしていくのか。今は11月24日の試合に向けて、その準備をしっかりしているところです」という。    そんな中でも、警戒すべきはブラッチェだろう。元NBA選手(ウィザーズ他)で、パワーのみならず高いスキルを駆使したポストプレーである程度点を取られることは覚悟すべきだが、それをどこまで低く押さえられるか? ディフェンスで対峙するであろう太田敦也、竹内公輔の働きが重要になってくる。 (つづく)   (月刊バスケットボール)  

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