月刊バスケットボール5月号

元日本代表、“ダイナソーSAMU”こと阿部 理の『オンラインばすけ部』が開講

NBA入り挑戦当時の阿部さん。左はNBAで20年のキャリアを持つジャマール・クロフォード

 

 元日本代表で現在宮城県を拠点に指導者・解説者として活躍している“ダイナソーSAMU”こと阿部 理さんが講師を務める『オンラインばすけ部』が開講する。
阿部さんが手掛ける『オンラインばすけ部』は、自身がこれまでに築いてきた『Dinasour Samu Basketball Academy』のプラットフォームを活用して、主に、バスケットボール関連の育成年代の指導と、不登校に悩む子どもたちや経済的困窮に苦しむ過程の支援をバスケットボールを通じて行う福祉活動の2つの事業を柱としている。それぞれの事業は以下のような要素を提供する。

 

1. バスケ事業
◆YouTubeチャンネル運営


初心者から上級者までが自主練習に活用できるコンテンツを配信するYouTubeチャンネル。世界のエリートプレーヤーと実際に対戦し、研究して学んだ世界標準のバスケをわかりやすく解説し、一人一人がバスケをより楽しむことができるよう、そのコツを伝授する。


◆オンラインバスケ診断

 阿部さんが個人やチームの練習や試合の映像をチェックして診断をするカウンセリングサービス。改善点の発見や練習内容のカスタマイズを組み立てる助けになる。

 

◆コーチ育成事業


コーチング・スキルの向上を望む指導者向けに『世界のバスケと戦える阿部 理メソッド』をレクチャー。練習方法だけでなく、事業として重要な集客法などマネジメント全般をパッケージにしたプログラムを提供する。


◆ダイナソーサムバスケットボールアカデミー


元日本代表で、長年NBAに挑戦し続けた“NBAチャレンジャー”の阿部さんが2016年に立ち上げた、個人のスキルアッププログラムを提供するバスケ塾。ミニバスや部活、各クラブチームに所属しながらでも並行して受講可能。“ダイナソーサム”は阿部さんのニックネーム。


◆オンラインバスケ部

本場アメリカと日本のバスケの良い部分を組み込んだウェブ専用カリキュラム。動画配信やビデオ通話を使用したレクチャーを展開する。

 

2.福祉関係事業
◆不登校バスケ部


阿部さんが講習などでこれまでも主張してきた事柄の一つ。バスケットボールを通じて、不登校・いじめ被害生徒に対して心身の健全育成を支援する。


◆バスケ経済サポート支援


バスケがしたくても経済環境的にそれができない家庭を対象とした支援を、クラウドファンディングなどで行っていく。

 

☆阿部 理(あべ おさむ)プロフィール
1970年8月24日生まれの阿部さんは桜丘中時代の全中準優勝を皮切りに、仙台二高時代はウィンターカップベスト4、得点王、優秀選手、ベスト5と頭角を現した。202cm、100kgのサイズと正確なシューティングを武器に、慶応大学在学時より日本代表として活躍。日本リーグ(1990年代半ばまでの男子トップリーグ名称)のNKKシーホークスから始まった社会人キャリアでは新人王、年間ベスト5、スリーポイント王など数々の賞を受賞し、NKKとトヨタ自動車アルバルク(現アルバルク東京)のリーグ制覇に貢献した。
国内・国際舞台の公式戦のほかにも、エキジビションゲームでNBAレジェンドのマイケル・ジョーダンとチームメイトとしてプレーし、アービン“マジック”ジョンソンとはたびたび対戦機会があった。キャリアの後半は2018年までNBA入りを目指して毎年渡米。その夢こそかなわなかったものの、本場で学んだコーチングやそこで築いたネットワークを生かし、指導者として活躍中だ。

 

DSオンラインバスケ部
公式ウェブサイト:
https://www.dinosaursamu.academy/
公式YouTubeチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UCyj5xxuNZ_lRsYz_TM2_eww
問い合わせ先:
online.basketball.club.dsba@gmail.com

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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