月刊バスケットボール6月号

NBA

2021.12.09

ステフィン・カリー(ウォリアーズ)がNBAの3Pショット成功数歴代最多記録更新まであと10本に

 ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが、日本時間12月9日(北米時間8日)の対ポートランド・トレイルブレイザーズ戦で3Pショット6本を成功させ、キャリア通算3Pショット成功数を2,964本に伸ばした。現時点でカリーは、殿堂入りしている往年の名シューター、レイ・アレンが保持するNBAの3Pショット成功数歴代最多記録(2,973本)に並ぶまであと9本、を更新するまであと10本に迫った。

 


カリーは今シーズン出場した24試合の中で、9本の3Pショットを成功させた試合が4試合あり、自己最多は2016年11月7日(北米時間)の対ニューオリンズ・ペリカンズ戦で記録した13本。今シーズンの1試合平均は5.5本で、直近4試合は平均6.0本と上昇傾向だ。日本時間12月12日(北米時間11日)にアウェイで行われる次戦の対フィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で、アレンの歴代最多記録に並ぶか塗り替える可能性が十分にある。そうでなくても、その次の試合となる日本時間12月14日(北米時間13日)の対インディアナ・ペイサーズ戦での記録更新はほぼ確実な状態だ。


2009年にNBAでデビューしたカリーは現時点までに通算786試合に出場しており、ルーキー時代からの1試合平均は3.8本というペース。2015-16シーズン以降は、故障で出場が5試合のみとなった2019-20シーズンを除き、平均4.0本に到達しなかったシーズンはない。昨シーズン中の今年1月23日(北米時間)には、ユタ・ジャズとの試合でレジー・ミラーの3P成功数通算記録(2,560本)を抜いて歴代2位に躍り出ていた。


カリーよりも13年早くNBA入りし、2013-14シーズンまで現役生活を続けたアレンは、平均本数が最高だったシーズンでも3.4本(シアトル・スーパーソニックスでプレーした2005-06シーズン)。2,973本の3P成功数は、1,300試合で到達した記録だ。両者のキャリアスタッツは、NBAのオフェンス・スタイルの変遷と、それをもたらしたカリーの歴史的ゲームチェンジャーぶりを如実に物語っている。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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