月刊バスケットボール5月号

男子日本代表対戦相手の複数チームが棄権を表明 – FIBAアジアカップ2021予選

 

 FIBAアジアカップ2021予選(カタール・ドーハ)で男子日本代表と同じグループBの対戦相手の一つであるチャイニーズタイペイが、大会からの棄権を表明した。チャイニーズタイペイバスケットボール協会(Chinese Taipei Basketball Association)が公式サイトで発表したところによれば、その理由はやはり新型コロナウイルス感染拡大。同サイトでは「FIBA規定で試合開催に必要な最低10人のプレーヤーを招集できず、不参加を宣言せざるを得ない」とする声明が公表されている。
一方、 新華社通信のウェブサイトなどが報じている内容によると、マレーシアバスケットボール協会(Malaysian Basketball Association)も棄権の意向を表明した。「国内における新型コロナウイルス感染の著しい拡大を受け、政府が1月13日から2月18日にかけて活動制限令(Movement Control Order)を発令していること」がその理由だ。ここにきての棄権表明には、当初は1月中に解ける予定だった活動制限令が2度延長され、予選大会期間にかぶってしまったという背景もありそうだ。
同大会では男子日本代表がマレーシア、チャイニーズタイペイ、中国とともにグループBを戦うことになっており、男子日本代表は11日から強化合宿中。14日未明に開催地ドーハに飛ぶことが発表されている。
なお、FIBAアジアカップ2021の大会公式サイトには本日現在で両チーム棄権の情報は掲載されていない。
今大会では12チームがグループAからグループFまで、6つのグループに4チームずつ分かれて予選を展開。各グループの上位2チームがFIBAアジアカップ2021本戦への出場権を手にする。チャイニーズタイペイとマレーシアの棄権を前提とすると、日本と中国は自動的に本戦出場権を得ることになる。ただし下位チームには別に最終予選の機会が残されている。
FIBAアジアカップ2021本戦に関しては、インドネシアのジャカルタを開催地として、8月16日(月)から28日(土)まで行われる予定だ。

 

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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