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2019/05/01

今週の逸足『CONVERSE ERX-400 HI 』

 長年コンバースの「プロスター」「ウェポン」などを着用し続けてきたマジックは1988-89シーズン、「エナジーウェーブ」を搭載した「ERX 400 HI」を履いて躍動。1試合平均22.5得点、12.8アシスト、7.9リバウンドの成績を残し、レギュラーシーズンMVPを獲得している。迎えた1988年のNBAファイナル、全盛期のマジックを擁するレイカーズをスウィープで退けたのが、“バッドボーイズ”ことピストンズだった。実はこのシリーズでマジックと相対したピストンズの司令塔アイザイア・トーマスもまた「エナジーウェーブ」搭載のコンバース「ERX 300」を着用。この年、コンバースと「エナジーウェーブ」は確かにNBAの頂点に君臨していた。
 

 バスケットボールという競技とともに成長してきたコンバースは、かねてより米国バスケットボール代表(USAB)にシューズを提供。加えて1985年にはNBAと、1990年にはFIBAとも公式シューズ契約を締結し、ブランドの地位を固めていた。だがマイケル・ジョーダン(元ブルズなど)とナイキのぼっ興により、時代の潮目は確実に変わりつつあった。NBAコミッショナーのデビッド・スターン(当時)は、リーグの人気を世界的なものにするため、1992年のバルセロナ五輪にプロ選手の派遣を決定。その過程で、ナイキやリーボックなどスター選手に多大な影響力を持つスポーツブランドに対しても協力を要請し、「コンバースをUSABの公式シューズとする現行の契約に変更はないが、出場選手にコンバースの着用を強制することはない」と約束。結果、ジョーダンをはじめ“ドリーム・チーム”の面々は、それぞれの契約ブランドが開発したオリンピックモデルのシューズを着用したが、ロスター12名のうちコンバースを着用したのは、大会直後に引退を表明するバードと、すでにHIV感染により現役を退いていたマジックの二人のみだった。そのマジックも、旧態依然とした当時のコンバースのマーケティングに不満を漏らし、大会後に同社との関係を終了。1996年の現役復帰時は自身が立ち上げたブランド「M.V.P.」でプレーした。 登場から30年、コンバースと「エナジーウェーブ」は戦いの場をNBAのコートからストリートへと変えた。それでも「ERX-400 HI」の80年代後半らしい無骨なシルエットは、往年のショーマンシップあふれるマジックのプレーを思い出させてくれる。
 

月刊バスケットボール2019年4月号掲載

◇一足は手に入れたい! プレミアムシューズ100選

http://shop.nbp.ne.jp/smartphone/detail.html?id=000000000593

(月刊バスケットボール)


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