【最新・月刊バスケットボール12月号】第31回チーム作りの達人たち 指導者Interview/安藤香織(大阪薫英女学院高)

――その後は天理大に進み、卒業後は指導者の道へ進みました。
「卒業後、最初は兵庫の学校、次に京都の私立、そして3校目に縁あって大阪の豊島高に講師として赴任しました。豊島では最初の2年間はアシスタント、3年目の2006年からヘッドコーチに。その頃に教員試験に受かり、そのまま豊島に残ってメインでは9年間、指導しました」

 

――2011年にはウインターカップ出場を果たしています。
「公立校ですし、私立のように推薦で選手を呼べるわけではありません。それでも、うちで頑張りたいという子たちが集まってくれて、あの年はインターハイ出場を本気で狙っていました。でも桜宮に負けてしまい、桜宮が結局インターハイに進出してうちは大阪5位で近畿大会に出場しました。
その近畿大会は思い出深いです。空調のない体育館でかなりの猛暑でした。2回戦、オールコートプレスを武器に紫野に勝って(85-72)、準々決勝の相手が桜宮。絶対に勝ちたかったのですが、暑さもあって体力が残っていなかったので、前半はわざとエースではない選手をフェイスガードしたりして『何してるんだ?』と相手をかく乱しました。それで後半、ゾーンプレスで一気に勝負を仕掛けて、15点くらいの点差を最後にひっくり返して勝利(60-57)。さらに準決勝でも、滋賀で圧倒的に強かった滋賀短附相手にまた後半で追い上げて、3Pシュートのバスカンという4点プレーで劇的な勝ち方をしました(67-66)。決勝はもう力が残っていなくて薫英にボコボコにされましたが(41-104)、大阪5位の公立校でも準優勝できて、『頑張ればこんなに良い思いができるんだ』と感じられた大会でしたね。
その年は薫英が強くて、ウインターカップは出られないと思っていたんです。でも薫英がインターハイで準優勝して、大阪の枠が2つに。それで『真面目にコツコツ努力していれば、神様は見てるで』と選手たちと話して、ウインターカップ予選も勝つことができました」

 

――私立と比べていろいろ制限のある公立校で、チームを強くするためには何が大切だと思いますか?

 

※続きは『月刊バスケットボール9月号』へ!

 

(月刊バスケットボール)



PICK UP