【最新・月刊バスケットボール9月号】第29回チーム作りの達人たち 指導者Interview/安齋竜三(宇都宮)

『月刊バスケットボール9月号』では、アシスタントコーチ時代に指導者としての基礎を磨き、自身のプレーヤー経験を生かしながらチーム再建を目指す宇都宮ブレックスの安齋竜三ヘッドコーチにさまざまな質問をぶつけてみた――

 

「田臥勇太の存在、影響はチームにとってかなり大きいと感じています」

 

いろいろなコーチの影響と

同い年の司令塔・田臥勇太

 

――ヘッドコーチになって2シーズンが終わりました。安齋ヘッドコーチは、現役を引退してすぐにアシスタントコーチになりましたが、コーチになるというイメージは現役時代からありましたか?

「もちろん、ありました。現役時代から引退したらコーチをやろうと考えていました。現役続行でも早めにコーチライセンスを取得しに行きましたし、準備はしていましたね」

 

――シーズン中、アシスタントコーチからヘッドコーチになりましたが、アシスタントとの違いはどのような点でしたか?

「ヘッドコーチとして、アシスタントの人材をどのように使ったり、生かしたりすることが良いのかは、今難しく感じています。

 ゲームではそこまで大きな違いはないような気がします。当初は、全てを決めなくてはならなくなり、迷いもありました。シーズン前に考えたある程度の構想を貫いているので、今は迷うことはほとんどありません。

 あとはチームを作っていく中で、何を優先していくのかという部分。アシスタント時代はプレーヤーの成長だけを考えていれば良かったのですが、昨シーズンオフに初めて経験した〝何にどれぐらいの期間を割くのか〟というバランスは、ヘッドコーチになると難しいと思います。

 正解というものは、いつまでコーチをしていても出ないと思っていますが…」



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