Bリーグ

2019.06.18

夢を追い求める若武者が集うBリーグトライアウトが開催!!

 多くの参加者の中から、編集部では2名の選手に注目した。

 

 

山梨 歩(23歳/172cm・78kg/PG/拓殖大出身)

 

 3月まで拓殖大に在学していた山梨。今回のトライアウト受験生の中で最も安定感のあるプレーを見せ、スクリーメージでは、得意とするピックプレーを随所に披露。多くの得点を演出した。

 トライアウト自体はBリーグ開催を含め、3回ほど受けているという山梨だが、今回に懸ける思いは強い。「何かきっかけがほしかったです。大学でプレーしていれば何とかなるだろうと考えていましたが、甘かった。Bリーグは思っていた以上に狭き門。自分から行動しないといけないし、今回ダメだったら諦めるくらいのつもり。やるならプロです。黒白をはっきりと付けたい」と本人。

 

 

中西 佑起(27歳/191cm・80kg/PG〜SF/同志社大出身)

 

 27歳と参加者の中では高齢に部類に入る中西。しかし、一度コートに立つと誰よりも豊富な運動量でコートを駆け抜けた。持ち味は機動力を生かしたランニングプレーと本人も認めている。

 「大学卒業後は商社に就職し、会社のチームでプレーしていました。トライアウトを受けようと思ったのは、今年のBリーグのチャンピオンシップで千葉vs.栃木を見たことです。こんなに盛り上がっているのかと感じたし、最後にチャレンジしたいという思いが湧き上がりました」。中学生の頃から身長が伸び続けたことで、サイズアップしながらもバックコートのポジションを担ってきたという。190cmオーバーのスラッシャーは、Bリーグの舞台に立つラストチャンスに懸けている。

 

 トライアウト終了後にもう一度塚本氏に話をうかがった。「今回のトライアウトはこれまでで最もレベルが高かったし、視察に来たクラブチームの関係者数も最も多かったです。選手たちの未来に期待して視察に来てくれたことは、本当にうれしい。また、選手たちもこのトライアウトに大きな価値を感じてくれたということも大きいです」と満足気。続けて「最後のチャンスと思ってトライアウトに臨む選手と、これから上を目指していこうとしている若い選手がぶつかり合いましたね。コート上の熱気と声は凄かったです。一つのシュートやダンクに対しても周りは騒ぐし、当事者は闘志むき出しでした。本当にすばらしかった」と目を見開いた。

 

 トライアウト終了後には、可能性を示した複数の選手に対し、B1からB3の各クラブの関係者が声を掛けるシーンも多く見られた。今回のトライアウト受験生の中から、来シーズン、Bリーガーとしてコートに立つ選手が現れることを期待したい。

 

(月刊バスケットボール)



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