月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2020.01.19

【Bリーグオールスター現地レポート①】各種コンテストのチャンピオンが決定! スキルズ・チャレンジは地元・北海道の多嶋朝飛が優勝!

 1月18日に北海道・北海きたえーるにて開催された「B.LEAGUE ALL STAR 2020 IN HOKKAIDO」。ここでは月バス編集部が現地の選手の声、イベントの模様を配信していく!

 

SKILLS CHARANGE

地元・多嶋が昨年の富樫の記録を抜いて堂々の優勝!

 スキルズ・チャレンジの注目点は昨年優勝の富樫勇樹(千葉/記録:29.4秒)の連覇か、新チャンピオンが誕生するかという点。そんな今回のコンテストは地元・北海道の多嶋朝飛と桜井良太が会場を沸かせる。3番手で登場した多嶋は序盤からエンジン全開。地元の大歓声を受け、29.3秒の好記録。続く桜井も「最後の3Pシュートまでは1番でいきます」と意気込むと、有言実行の約23秒で3Pラインまでたどり着いた。しかし、「もうスリーを打つ足が残っていなかった」と、この最後のシュートを決め切れず、タイムは56.0秒。トリを飾る富樫の記録を待つばかりとなった。

 

地元ファンの大歓声を受けてチャレンジした北海道#8多嶋

 

 連覇が懸かる富樫はチャレンジ以外の部分でもファンを楽しませる。ウォームアップウェアを脱ぐと、富樫が着ていたのはグリーンの#9のジャージ。北海道のレジェンド、折茂武彦のジャージでチャレンジを行うという粋な計らいを見せた。

 

千葉#2富樫のパフォーマンスには折茂も苦笑いだった

 

 チャレンジが始まると、ここまでトップの多嶋、序盤で快調に飛ばした桜井同様に瞬く間に後半のパススポットまでをクリア。最後のシュートを1発で決め切れば、連覇達成というところにきた。注目の最後のシュートは高い軌道を描くも、リムに弾かれる。この時点で多嶋の優勝が決定。惜しくも優勝を逃した富樫は「このジャージが悪かったですね。(昨年の優勝時に着用していた)ギャビン(エドワーズ/千葉)のジャージにすればよかった」と、会場の笑いを誘った。地元でのうれしい優勝を飾った多嶋は「もっと緊張するかと思ったんですけど、皆さんの歓声のおかげです」と優勝を喜んだ。

 

DUNK CONTEST

スーパーマンを破ったサイズが4代目チャンピオンに輝く!

 ダンクコンテストでは通算3度目の優勝を目指すアイラ・ブラウン(大阪)がスーパーマンのウェアを着用して登場。大きくワンバウンドさせてバックボードに当てたボールを豪快にたたき込み、50点満点。続くセバスチャン・サイズ(SR渋谷)は「絶対勝利」と書かれたハチマキを着けると「他のチャレンジャーのダンクを見てから決めた」という2つのボールを同時にリングにねじ込む離れ業を披露。審査員の一人、佐々木クリス氏のみが9点という辛口評価ではあったものの、合計49得点。ブラウンとサイズの2選手がファイナルに駒を進めた。

 

超絶ダンクで優勝をさらったSR渋谷#2サイズ

 

 迎えた決勝。先行のサイズは十分な助走を付けてボースハンドリバースウィンドミルダンクをさく裂。対するブラウンは3回のダンクを成功させるも、納得しない表情を浮かべていた。実はブラウンが狙っていたのは00年のNBAオールスターでビンス・カーター(当時ラプターズ/現ホークス)が決めた伝説の“肘入りダンク”だった。結果的にはこのダンクは成功せず、SNS投票では77%の得票数を得たサイズが4代目チャンピオンに輝いた。サイズは「いろいろなクラブのファンがいるけど、この北海道でたくさんのエネルギーをもらった」と笑みを浮かべ、“スーパーマン・ブラウン”を破っての初優勝をかみしめていた。

 

3POINT CONTEST

レジェンドからのプレッシャーを跳ね除けた金丸が連覇!

 3ポイントコンテストの最注目は何と言っても地元・北海道の折茂。4番手で登場した折茂は直前の3番手で僅か8点に終わってしまったKJこと松井啓十郎(京都)を引き合いに、「(2年前の熊本オールスターでは)やらかしているので、KJよりは点を取りたいな」と笑みを見せていた。そんな折茂はこれまでの4選手(佐藤公威/島根、西川貴之/三遠、ニック・ファジーカス/川崎、松井)同様に序盤戦で苦戦。しかし、第4ラックでパーフェクトの6得点を稼ぐと、この時点で全体トップの13点。最後に控える金丸晃輔(三河)にプレッシャーをかける。

 

連覇を達成した三河#14金丸

 

 レジェンドからのプレッシャーのせいか、金丸も前半は不調。それでも徐々に調子を上げると、第3ラック終了時点で8点。そこからもコンスタントにシュートを決め続け、最終ラックの途中で折茂の13点を超え、最終16点でフィニッシュ。プレッシャーにも負けずに淡々とシュートを決め続ける職人ぶりを披露し、堂々の連覇を達成した。「最初は入らずに焦ったんですけど、最後の方は決まってよかったです。折茂さんには後で謝っておきます」と、レジェンドへの配慮も欠かさなかった。

 

 現地レポート②ではオールスター本戦の模様をお届けする!

 

写真:大川原 敬明

 (月刊バスケットボール)



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