Bリーグ

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2020/10/18

シャノン・ショーターが躍動した千葉がホーム開幕戦勝利! 外国籍ハンドラーがBリーグに新たな風を吹かせるか?

 10月17日、雨が舞う船橋アリーナの前には試合開始を今や遅しと待ちわびるファン、ブースターの長蛇の列ができていた。第3節の宇都宮ブレックス戦が千葉ジェッツにとっては今季のホーム開幕戦。今やBリーグNo.1の人気クラブとなった千葉らしいド派手な演出と1990年代のシカゴ・ブルズが使用した『Sirius』(The Alan Parsons Project)に乗せてのスターター紹介はおなじみではあるものの、約7か月ぶりとどこか懐かしさを感じた。

 

 ここまで4連勝の宇都宮と3勝1敗の千葉の対決は現時点での互いの完成度を図る上で重要だ。両クラブは共に帰化選手(宇都宮はライアン・ロシター、千葉はギャビン・エドワーズ)を擁しており、3名の登録が可能な外国籍選手の枠にはボールハンドラーがそれぞれ1人ずつ在籍している。宇都宮では196cmのSF、LJ・ピークが、千葉では193cmのSG兼SF、シャノン・ショーターがそれに該当する。

 

ショーターの存在は千葉にとって大きな武器となる

 

 Bリーグ開幕以降、ナチュラルポジションがガード、もしくはSFの外国籍選手として名が挙がるのはディアンテ・ギャレット(元A東京)くらいだろう。ジョシュ・チルドレス(元三遠)やアル・ソーントン(元島根)はチーム事情からPFをこなすことも多かったため、ボールハンドラーとなっていたかと聞かれれば、そうではなかった。

 

しかし、今季はピークやショーターに加え、北海道のジョーダン・テイラー(187cm/PG)、三河のカイル・コリンズワース(198cm/PG)、大阪のディージェイ・ニュービル(193cm/PG・SG)、そしてアジア枠のサーディ・ラベナ(三遠/189cm/SG)、ヤンジェミン(信州/201cm/SF)ら多くの選手がボールハンドラーとしても活躍している(まだデビュー前の選手も複数)。

 

 レギュレーション変更や帰化選手が増えたことによる効果が大きいが、これはリーグに新たな風を吹き込ませる絶好の機会だ。

 

 この千葉対宇都宮の試合は両クラブ共にコアメンバーがしっかりとしている中で、お互いにハイレベルなバスケットを展開。特に前半は千葉が一歩先を行く展開の中でも37-36という拮抗したスコアだった。

 

 その展開で違いを生み出したのが、ショーターだ。この日、22得点を奪った新戦力が特に輝きを放ったのは4Q。FG7本中6本(3Pシュート1本を含む)を沈め13得点を記録し、得意とするピック&ロールを駆使して宇都宮のディフェンスを何度も打開。87-78でのホーム開幕戦勝利の立て役者となった。この活躍には大野篤史HCも「(富樫)勇樹ともう一人のボールハンドラーが必要だということでシャノンには来てもらいました。良いパフォーマンスだったと思いますし、これから先の自分たちの一つの武器になってくれるんじゃないかなと思います」と高評価。その中でも「(ショーターには)ブラックホールにならないように伝えています。彼がボール持ちすぎて止まってしまう時間があるので、ボールを散らす時間と攻める時間のバランスを取ってほしいと思っています」とあくまでチームとしてショーターを組み込んでいく考えだ。

 

ショーターがハンドラーを務めるピック&ロールはこの試合でも多く見られた

 

 ショーター自身もそれを理解している。「まずは千葉でプレーできるチャンスが与えられてうれしく思っています。僕はリーダーシップをしっかりと出してプレーを作ることも、ディフェンスをすることもできます。昨年までは富樫選手がボールを持って大きな役割を担っていたので、そこを少し助けたり彼が休めるような時間を与えられると思う」と不動のスターターである富樫との連係にも自信を覗かせる。

 

 これまで富樫が担っていた役割をショーターが二分し、ベンチにはベテランの西村文男も控えているのは千葉にとって大きなアドバンテージ。ディフェンス面でもフィジカルに相手とマッチアップできるショーターは、宇都宮の比江島慎や遠藤祐亮といったエース級のハンドラーを凌駕する戦いぶりだった。

 

 ショーターのような外国籍ハンドラーがBリーグにもたらす最大の効果は日本人選手のレベルアップや競争力の向上にほかならないが、そうした選手を擁するチームにとっては日々のマッチアップによるレベルアップのほかにも『海外の司令塔の考え方を共有できる』という点は大きいのではないだろうか。

 

    現役選手はもちろん、これからBリーグ入りしてくる選手やBリーグを目指す選手たちにとっても、よりフィジカルでクリエイティビティに富んだプレーを目の当たりにすることは良い刺激になるはずだ。

 

取材・文/堀内涼(月刊バスケットボール)


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