月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2020.03.17

Bリーグが3月20日(金)から4月1日(水)にかけてシーズン中断を決断

 3月17日、東京・文京区にて今シーズンのB1、B2リーグ戦開催についての記者会見が実施され、3月20日から4月1日までの期間に行われる予定であったB1、B2を合わせたリーグ戦全95試合を中止し、シーズンを一時中断することを発表。

 

 前節に無観客という形式で再開したばかりのBリーグだったが、再開初日の3月14日の川崎vs北海道で、北海道の3選手(マーク・トラソリーニ、ケネディ・ミークス、市岡ショーン)から37.0度を上回る微熱が確認され、協議の末に同ゲームは中止。翌15日には千葉vs宇都宮のゲーム前にレフェリーの1人が発熱。こちらも同じく中止を余儀なくされた。

 

 また、アメリカ・NBAではルディ・ゴベア(ジャズ)にコロナウイルスの陽性反応が出たことをきっかけにリーグ全体が約3か月の中断を決断、ほか、NCAAトーナメントも中止となるなど、この1週間余りでバスケット界を取り巻く環境は大きな動きを見せた。

 

 そんな中で、大河正明Bチェアマンは「バスケットボールで日本を元気にしたい、無観客であったとしても、中継を通じて一人でも多くの方に試合を見ていただいて、元気を出してもらえたら、ということで再開を決めました。これは自体は良いチャレンジではありましたが、その後NBAが中断になったり、バスケットを取り巻く環境が大きく変化しました。その中で日曜日の試合が終わった翌日、16日に今後の方針を選手、リーグ、クラブが三位一体となって会話を交わし、この状況をどのように良い方向に進めていけばいいかを真摯に話すことができ、この決断を下しました」と今回の決断の経緯を説明。特にBリーグに在籍するNBAを経験した外国籍選手としては、同リーグの中断というのは大きなインパクトがあった。そのような状況や前述の2試合、選手の安全・健康面を総合的に考慮した上での判断だった。

 

 選手のモチベーションや試合に臨む気持ちあってこその試合開催となるだけに、前述の2試合の中止はそのハードルを上げてしまったようで、それも決断の一つの要因として挙げられる。

 

 いまだ、収束のめどが立たない問題だけに、このままシーズン自体が終了する可能性はあるのか? という点について大河チェアマンは「現段階ではそれを直ちに判断することはできません」と前置きしつつ、「政府の方針などが明らかになってくる中で、その上で4月4日(土)以降の方針を決めていきます。ただ、昇降格やチャンピオンを決定もあります。だからとうわけではありませんが、今日の会議では何とかプレーオフについては実施したいという意見が多かった」と前向きな姿勢を示していた。

 

 いずれにしてもこの問題については日々状況が変動するだけに、今後のリーグの方針決定を待つほかないだろう。

 

(月刊バスケットボール)



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