月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2022.06.01

B.LEAGUE Hopeとスペシャルオリンピックス日本が共同プロジェクト「Challenge with ALL」を発足

 Bリーグの社会的責任イニシアティブである B.LEAGUE Hope(以下B.Hope)と公益財団法人スペシャルオリンピックス日本(東京都港区、理事長:有森 裕子 以下SON)が、5月28日に共同プロジェクト「Challenge with ALL」を発足させた。日本各地のBリーグクラブとSONの地区組織の連携、地域活動による繋がりを通じて、社会のインクルージョン(お互いの違いや多様性を認め合い、それぞれの個性を活かしてコミュニティーを形成していこうとする考え方)を推進する取り組みだ。


Bリーグは、プロスポーツリーグとして日本初の社会的責任イニシアティブであるB.Hope の、ユニファイドスポーツ(R)(知的障がいのある人[アスリート]と知的障がいのない人[パートナー]が混合チームを作って練習や試合を行い、スポーツを通じてお互いに相手の個性を理解し合い支え合う関係を築いていくためのプログラム)を通じて、インクルージョン社会の実現を目指すSONと2018 年にパートナーシップ協定を締結した。両者はこれまでにも、Bリーグファイナルやオールスターゲームなどの全国規模の機会を活用してインクルージョンの考え方を広く発信し、いくつかの地域で連携した活動を実施してきている。「Challenge with ALL」の共同プロジェクトについては、5 月 28 日に東京体育館で開催された日本生命 B.LEAGUE FINALS 2021-22 GAME1 の舞台で発足式を開催していた。


共同プロジェクト発足後の第一弾の取り組みとしては、7月18日(月)に北海道札幌市の北ガスアリーナ札幌 46 でSON北海道が主催する「EKS DAY 2022」において、レバンガ北海道がバスケットボール体験ブースの運営に協力し、SON北海道とともに知的障がい者への理解を深める活動を行う予定だ。

 


日本生命B.LEAGUE FINALS 2021-22 GAME1の会場での発足式の模様(左=Bリーグ島田慎二チェアマン、右=SON有森裕子代表 写真/©B.LEAGUE)

 

■B.LEAGUE チェアマン 島田 慎二 コメント
B.Hope が 2018 年からスペシャルオリンピックス日本様とともに取り組んできた活動が新たなフェーズを迎えることになり、うれしく思います。特にこの 2 年間は新型コロナウイルスの影響により、B.LEAGUE もスペシャルオリンピックス日本様も活動が制約される場面が多々ありました。その中でも歩みを止めずにともに取り組んでくださったスペシャルオリンピックス日本様、そして活動に参加してくださったファンの皆様に感謝を申し上げます。
今後、全国各地のクラブとスペシャルオリンピックス日本様の地区組織が連携することで、これまで以上に幅広く、インクルージョンの考え方を発信することが出来ると考えております。そして、障がいの有無に関わらず協力し合う社会の実現を通じて、日本を元気にすることに取り組んで参りたいと思います。


■SON 理事長 有森 裕子 様 コメント
2018 年からの B.LEAGUE 様とのユニファイドスポーツをキーとしたパートナーシップ締結から、私たちは知的障がいのある人たちとともに、バスケットボールを通じてすべての人たちが輝き活躍する社会を各地方から広げていくフェーズに入れたことを大変うれしく思います。全国各地でこの「Challenge with ALL」の取り組みを通して、地域社会の皆さんと交流し、B.LEAGUE 様、そして、全国のクラブの皆様とともに地域社会の課題解決を目指していければと思います。

 

Challenge with ALL特設サイト

 

【B.Hope と SONの主な活動実績】
■2018年:
横浜アリーナで開催された B.LEAGUE FINAL 2017-18 の試合前のコートでパートナーシップ調印式とユニファイドバスケットボールのスペシャルゲームを実施


■2019年:
横浜アリーナで開催された B.LEAGUE FINAL 2018-19 の試合前にスペシャルオリンピックス日本のバスケットボールチームとバスケットボールレジェンドによるユニファイドエキシビションマッチを実施

■2020年:
B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2020 IN HOKKAIDO で、ユニファイドスポーツフェスタを実施

■2021年:
スペシャルオリンピックス日本の有森理事長と B.LEAGUE の島田チェアマンが 「コロナ禍におけるスポーツ」をテーマに対談
日本生命 B.LEAGUE FINALS 2020-21でモザイクアートをお披露目

■2022年

日本生命 B.LEAGUE FINALS 2021-22で様々な取り組みを実施

 


(月刊バスケットボール)



PICK UP