月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2019.11.26

Bリーグがスポーツ振興に一役。サッカーに次ぎtotoの対象に

 超党派の有志国会議員により2015年12月に発足した『バスケットボール議員連盟』の第4回総会が11月21日に開催された。この総会で、日本バスケットボール協会・三屋裕子会長、Bリーグ・大河正明チェアマン、Wリーグ・斎藤聖美会長がそれぞれ現在のバスケットボール界、リーグの現状、将来像についてプレゼンテーションを行った。

 

 また、同議連会長代理の遠藤利明衆議院議員(自民党)は、スポーツ振興くじ(toto・BIG)について触れ、Bリーグをくじの対象にすることについて、来年の国会に法案提出をする見通しを語った。

 

 スポーツ振興くじは、その収益を財源として、スポーツの国際競技力の向上、地域のスポーツ環境整備・充実などの助成を行なってきた。2001年からサッカーJリーグを対象として発売を開始、2006年のBIGの導入以来、売上を伸ばしたが1000億円を超えたあたりで頭打ちとなり、近年は減少傾向も見えていた。来年に控えた東京オリンピック・パラリンピックのレガシーとして、スポーツ事業の持続的な発展を目指すための財源として、スポーツ振興くじの収益の拡大が求められ、Bリーグが対象に加わる見通しになった。スポーツ振興くじの登場以来初の競技追加となり、注目を集めることになるだろう。

 

 Bリーグの大河正明チェアマンは「よりBリーグ、バスケットボールを知ってもらい、身近に感じてもらうきっかけになると思います。もちろん、くじの対象になるので、リーグの運営もしっかりとしていかなければならない部分はあります。八百長やドーピングなどと結び付きやすいわけですから、選手やリーグ関係者のインテグリティ教育もこれまで以上にしっかりしなければなりませんし、会場の警備、暴排(暴力団排除)といったことも意識を強めなければなりません。レフェリーについても、よりプロフェッショナルになっていく必要はあるでしょう」と、運営面での留意点を挙げつつ「くじの設計、作りこみの部分もより興味を持ってもらうためには重要です。勝ち負けを予想するだけではなく、例えばクォーターごとの勝ち負けを予想してもらうなども一案かと思います」とアイディアを披露した。また、「(助成金を地方公共団体などが利用することで)アリーナや練習施設の整備につながれば」と期待も語った。

 

(月刊バスケットボール)



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