月刊バスケットボール8月号

Bリーグ

2020.06.25

40分間フルコートで戦うスタイルを貫いた伊佐HC(SR渋谷)

 B.LEAGUEと月刊バスケットボールがコラボしたスペシャル企画「佐々木クリスのDEEP B.LEAGUE Supported by 月刊バスケットボール」。B.LEAGUEで指揮を執るヘッドコーチ(HC)を迎え、シーズンの振り返りをはじめ、指導者としての哲学、戦術など、リアルなオンコートでの内容から、事前準備やオフの時間の使い方まで、B.LEAGUE公認アナリストの佐々木クリスがDEEPに迫る企画となっている。6月17日に収録、配信が行われた第4回には、サンロッカーズ渋谷で指揮を執る伊佐勉ヘッドコーチが登場し、新加入の選手が多い中で、開幕より順調なスタートを切り天皇杯優勝に導いたコーチングを佐々木クリス氏がDEEPに切り込んだ。

 

 

 昨シーズンのSR渋谷は、それまでチームの看板選手であったロバート・サクレ選手が引退し、チーム変革を余儀なくされたという。

「サクレ選手が絶対的中心選手だったので、彼を生かすためにインサイドゲームを多く展開していました。引退するということで考え方を変え、よりアップテンポなバスケットをやるべく選手構成を考え、プラスしてハーフコートではなく、フルコートでオフェンスもディフェンスも展開しようと。それに合う選手、外国籍選手も日本選手も集めてもらいました。結果的には大きくスタイルが変わりましたが、サクレ選手の引退によって、自分たちの選手を見たときに一番いい形を選択しました」

 と伊佐HCはチームスタイルを大きく変えた。しかし、攻防ともにフルコートでプレーするスタイルは選手の消耗も激しく、選手泣かせのスタイルでもある。

「もともと自分はタイムシェアをやりたいコーチです。さぼらなければ相当きついのですが、(ディフェンスで)プレッシャーが弱くなったら、疲れているサインなので、どんどん交代する。交代してもどうせ変わって出た選手も疲れるので、またコートに送り出すからセーブしなくていいと伝えました。結果的に5分以上プレーはできない。ビッグマン以外は3分、4分くらいで交代しました。それを続けていくうちに交代パターン、試合パターンをみんなが分かってきてくれて、納得はしていないと思いますが、理解はしてくれていたと思います」

 そのスタイルを貫いたことで、天皇杯を勝ち取り、中断してしまったBリーグにおいても、来シーズンにつながる戦いができたと振り返った。

 配信では、HC自ら選んだシーンを戦術解説するなど、見ごたえ十分の内容となっている。以下にてその模様を公開している。また、収録後の未公開インタビューを、月刊バスケットボール10月号(8月25日発売)にて掲載する予定となっている。

・ダイジェスト版 https://youtu.be/OAQyxYOZ-Mk

・本編(Bリーグ公式YouTube)https://youtu.be/iwU8RTacDac

 

※インデックスページに全4回の配信のリンク集を掲載

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