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2021/05/29

千葉ジェッツが20点差の圧勝で初のリーグ制覇に王手 - B1ファイナルGAME1レポート

B1ファイナル初戦、富樫は試合を通じてチームを良くまとめ、後半は特にけん引する活躍を見せた(写真/©B.LEAGUE)

 

 2年ぶりに開催されたB1チャンピオンシップファイナルは、4,678人の観衆が見守る横浜アリーナで千葉ジェッツが強みとするリバウンド力をいかんなく発揮してゲームを支配。85-65の20点差という予想外の大差で宇都宮ブレックスを下し、初のリーグ制覇にあと1勝とした。

 千葉はティップオフ早々に原 修太の3Pショットで先行すると富樫勇樹も3Pショットで続き、さらに原がレイアップを決めて8-0とリード。出遅れた宇都宮は2分を過ぎようという時間帯から立て直し、鵤 誠司、ジョシュ・スコット、LJピークの得点で追い上げ、第1Q残り2分26秒に比江島 慎の3Pショットが決まった時点で13-10と逆転に成功する。その後は拮抗した展開となり、第1Qは19-17の千葉2点リードで終わった。

 第2Qに入るとシャノン・ショーターの5連続得点で千葉が24-17とリードを拡大。千葉はまた、このクォーターでセバスチャン・サイズとギャビン・エドワーズが合わせて10本のリバウンドを奪うなどゴール下の強さを示し、宇都宮に勢いをつかむ糸口を与えなかった。特にサイズは6本のリバウンドのうち5本がオフェンスでのもの。そのうち2本を自らの得点につなげていた。

 逆に宇都宮はこのクォーターを通じてチーム全体でリバウンドが7本のみ。遠藤祐亮の3Pプレーやロシター、スコットの得点で食らいつき、第2Q残り1分26秒に遠藤が3Pショットを決めた時点で35-32とリードを奪い返す場面もあったが、ポゼッションを奪う意欲、ボールを欲しがる気持ちを強烈に表現した千葉のボディーブローが徐々に効果を上げていったような流れで、前半を終わった時点では千葉が36-35とリードを奪い返していた。

 後半が始まり、最初に得点したのは宇都宮。遠藤のリバウンドを起点とした速攻からスコットがゴールを奪い、宇都宮は37-36と1点リードを奪い返す。しかし結果的にはこれが宇都宮にとって最後のリードとなった。千葉はエドワーズとサイズがこのクォーターでも2人で10本のリバウンドを奪いゴール下を支配。セカンドチャンスからの得点や原の速攻などで勢いづくと、第3Q残り1分39秒にエドワーズがフリースローを成功させた時点で、51-41とついにリードを2ケタに伸ばした。このクォーター終盤の攻防では、宇都宮は遠藤の3Pショットや渡邉裕規のミドルジャンパーで何とかつないではいたものの、富樫勇樹を中心に厳しくプレッシャーをかけてくる千葉のディフェンスにやや集中を欠いた感があった。千葉はショーターとエドワーズが連続して速攻からのイージーバスケットで加点。最終クォーターは57-46と千葉が11点リードして始まることとなった。

 この流れを宇都宮は最後まで断ち切ることができなかった。千葉はフロントラインがペイントで支配的な活躍を続ける一方で、セカンドチャンスから西村文男が3Pショットを炸裂させ、富樫もこのクォーターだけで8得点(試合を通じては13得点)。攻守に躍動感のあるプレーを次々と披露したコー・フリッピンが、アグレッシブなドライブからレイアップを沈めて64-51とした残り7分過ぎあたりからは、千葉らしい怒涛の勢いばかりが際立つ展開となった。

 

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フリッピンのはつらつとしたプレーは間違いなく千葉に勢いをもたらしていた(写真/©B.LEAGUE)

 

 試合後、千葉の大野篤史HCは、コート上でのインタビューでもメディア向けの会見でも、「選手達が40分間ハードワークし続けてくれたことが大きな勝因だった」と繰り返し、安定感のある強豪として知られる宇都宮相手に奮闘したプレーヤーたちをねぎらった。リバウンドで44-30、セカンドチャンスでの得点で24-6と宇都宮を圧倒した事実にその成果がしっかりと表れており、宇都宮の安齋竜三HCも「敗因はセカンドチャンスで点をかなり取られたところ」とその点を認めていた。

 また、リバウンドに関連付けられるもう一つの勝因として、宇都宮の3Pシューティングを最低限に封じたディフェンスの威力も大きかったのではないかと思う。要因の半分は、宇都宮のプレーヤーたちの不調という見方もできるのかもしれない。しかしいずれにしても、リーグ戦期間の4度の対戦で平均10本以上決められていたのがこの試合では5本のみ。ボールを持ったプレーヤーに対するプレッシャーに加え、オフボールで動き回るシューターへの対応も力強かった。しかもそこに来てリバウンドで圧倒できたことで、宇都宮のシューターには「決めたい」、「決めなければ」というメンタル面の余計なプレッシャーがかかったのではないだろうか。

 大野HCは、次に勝たなければ努力が水の泡となることにも触れ気持ちを引き締めていたが、富樫も「もう一つ勝たないと何の意味もないので、しっかり明日に向けて準備したい」と同じ決意を言葉にしていた。原は「選手一人一人が勝ちたい意欲を持って出だしからハードにプレーした」と話していたが、過去2度のファイナルで悔しい思いをしてきたことが、良い意味での緊迫感をチームにもたらしていることが感じられるコメントだ。

 一方、宇都宮のロシターは、「自分たちがどんなチームなのかもう一度思い返して、自信を持って次戦に臨みたい」と巻き返しに向け強い意欲を見せていた。明日5月30日(日)のGAME2は、両チームの気持ちがぶつかり合う激しい戦いになるだろう。

 

ロシターにとって8得点、6リバウンドという数字は決して満足できるものではなかっただろう(写真/©B.LEAGUE)

 

【関連記事】 宇都宮vs千葉のB1ファイナル、横浜アリーナで5.29(土)開幕


☆B1チャンピオンシップファイナル第1戦結果
日付: 2021.05.29 会場: 横浜アリーナ 観衆: 4,678人
千葉85-65宇都宮 宇都宮0勝 千葉1勝
宇都宮 65 17 18 11 19
千 葉 85 19 17 21 28
宇都宮トップパフォーマー 得点=ジョシュ・スコット(18)/リバウンド=ジョシュ・スコット(7)/アシスト=ライアン・ロシター(5)
千葉トップパフォーマー 得点=ギャビン・エドワーズ(15)/リバウンド=セバスチャン・サイズ(16)/アシスト=シャノン・ショーター(5)

 

■日本生命B.LEAGUE 2020-21 FINALS GAME2, GAME3
 Bリーグファイナル第2戦・第3戦情報
【対戦カード】 宇都宮ブレックス(0 勝1敗) vs. 千葉ジェッツ(1勝0敗)
【開催日時】 GAME2 2021年5月30日(日)15:00
       GAME3 2021年6月1日(火)19:05 ※必要な場合のみ開催
【試合会場】 横浜アリーナ
【チケット】 販売方法が変更され、出場クラブファンクラブ会員には抽選販売を行い、一般販売は見送りとなっている(詳細は公式サイトで確認のこと)
☆B1ファイナル公式サイト
 https://www.bleague.jp/postseason/2020-21/finals/ticket/


【放送メディア】
<放送(地上波/BS)>
GAME 2 日本テレビ系 14:55~/NHK BS1 14:50~
GAME 3 NHK BS1 19:00~
<配信>
全試合ライブ配信 バスケット LIVE(※1)/スポーツナビ
全試合 VR ライブ配信 VR SQUARE
<放送(CS/その他)>
全試合ライブ配信 スカパー!B リーグセット/Amazon Prime Video チャンネル
/DAZN/Hulu
※1:マルチアングル配信含む

日本生命B.LEAGUE 2020-21 FINALS特設ウェブサイト
https://www.bleague.jp/postseason/2020-21/finals/


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)

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