月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2020.05.10

3日間にわたる「B.LEAGUE AWARD SHOW 2019-20」が完結! MVPは田中大貴(A東京)が初受賞!

 5月8日から10日にかけて行われた「B.LEAGUE AWARD SHOW 2019-20」は全日程が終了し、全ての受賞者が出そろった。今回のアワードは昨今の社会情勢を鑑みて、全てオンライン上で行われ、当日にはYouTubeでライブ配信もされた。

 

 初日には各種スタッツリーダーにレギュラーシーズン最優秀インプレッシブ選手(MIP)と功労賞が、2日目には最優秀新人賞、新人賞ベストファイブ、ベストタフショット賞、BREAK THE BORDER賞が、最終日にはベスト6thマン賞、ベストディフェンダー賞、マスコットオブザイヤー、レギュラーシーズンベストファイブ、そしてレギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)がそれぞれ発表された。

 

 初日には今季、主にコート外での精力的な活躍が評価された横浜#21田渡がMIPを受賞。続いて功労賞には今季限りで現役を引退した北海道#9折茂が選ばれた。折茂の受賞についてはリーグ側から選抜された7名の“折茂軍団”(新潟#7五十嵐、富山#8山田、広島#2朝山、北海道#11桜井、A東京#15竹内、宇都宮#10竹内、三河#1川村)が集結し、ライブ配信によるトークを楽しんだ。

 

 2日目の目玉は最優秀新人賞。新人賞ベスト5に輝いた富山#13前田、三河#11熊谷、三遠#0河村(東海大)、千葉#4フリッピン、滋賀#シェーファーらの中から同賞を受賞したのは前田。開幕戦での22得点をはじめ、今季は目覚ましい活躍ぶりで、富山に必要不可欠なウイングプレーヤーへと成長。平均11.3得点の活躍を見せた。「シーズン初めから獲得したいと目標にして、自分で口に出して言っていた」という言葉どおりの嬉しい受賞となった。

 

田中は初のMVP受賞となった(写真提供:B.LEAGUE)

 

 そして最終日には、最注目のレギュラーシーズンMVPはいよいよ発表。ファンの間でもさまざまな受賞予想が飛び交う中で、名前を呼ばれたのはA東京#24田中。リーグ4シーズン目にして、MVP初受賞を果たした。今回のMVP受賞に当たって、田中ゆかりの人物からのメッセージも届いており、2シーズン前のMVPであり、ライバルでもある宇都宮#6比江島、大学の先輩である滋賀#32狩野、恩師である東海大時代の陸川監督と長崎西高時代の後藤コーチ、そして最後に母・克江さんからの思いのこもったメッセージに田中はいつものポーカーフェイスを貫いたものの、時折、感傷的になるような表情も見せていた。

 

 受賞にあたって、田中は「林(邦彦)社長をはじめ、フロントスタッフの方々、ルカ(パヴィチェヴィッチ)HC はじめコーチングスタッフ・マネージャーの方々、そしてチームメイトのおかげで受賞することができたと思っています。また、素晴らしい組織の中でプレーさせていただいていることに改めて感謝しています。そして、自分のことを 1 番に応援してくれる存在である母には本当に感謝しています。自分が MVP を受賞して喜んでくれていると思いますし、今日は母の日なので最高のプレゼントになったと思います。シーズンが途中で終わってしまった中で評価していただけたことはとてもありがたいと思いますが、これで目標が達成されたわけではないので、高い志を持ってもっと良い選手になるために頑張らなければと思いました。B.LEAGUE がもっと世界に通用するようなリーグになっていくためにも自分がこれからやらなければならないことはまだまだ多いと思っています。この状況が収束して、また皆さんにパフォーンマンスをお見せできる日を楽しみにしながら、さらに努力を重ねていきたいと思いますので、B.LEAGUE への応援よろしくお願いします」とコメント。

 

各賞の受賞者は以下のとおり

 

レギュラーシーズンMVP

・田中大貴(A東京)

レギュラーシーズンベストファイブ

・田中大貴(A東京)

・藤井祐眞(川崎)

・ライアン・ロシター(宇都宮)

・富樫勇樹(千葉)

・金丸晃輔(三河)

ベスト6thマン賞

・藤井祐眞(川崎)

ベストディフェンダー賞

・藤井祐眞(川崎)

最優秀新人賞

・前田悟(富山)

新人賞ベストファイブ

・前田悟(富山)

・河村勇輝(三遠/東海大)

・熊谷航(三河)

・コー・フリッピン(千葉)

・シェーファー アヴィ幸樹(滋賀)

ベストタフショット賞

・石井講祐(SR渋谷)

BREAK THE BORDER 賞

・馬場雄大(テキサス・レジェンズ)

・CUE4

レギュラーシーズンMIP

・田渡凌(横浜)

功労賞

・折茂武彦(北海道)

最優秀審判賞

・加藤誉樹

入場者数 NO1 クラブ

・千葉

ホスピタリティNO.1クラブ

・川崎

ソーシャルメディア最優秀クラブ

・川崎

マスコットオブザイヤー

・ジャンボくん(千葉 ※殿堂入り)

 

 新型コロナウイルスの影響で、無念のシーズン中止となってしまった4季目のBリーグだが、事態の収束を願うとともに来季へ向けた期待も膨らむアワード賞だった。

 

(月刊バスケットボール)



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