月刊バスケットボール5月号

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2022.08.12

女子オーストラリア代表ロスター12人が発表に - W杯に向け強化は最終段階に

 オーストラリア国内のバスケットボール統括団体であるバスケットボール・オーストラリアが8月10日に、来る9月22日(木)から母国のシドニーを舞台に開催されるFIBA女子ワールドカップ2022に臨む12人のロスターを発表した。指揮を執るのは現在WNBAニューヨーク・リバティーを率いているサンディー・ブロンデロHC。プレーヤーには、WNBAで3度MVPに輝き、ワールドカップには2010年大会以来5度目の出場というセンターフォワード、ローレン・ジャクソンの他、現役WNBAプレーヤー5人が含まれている。また、国内リーグWNBLの2021-22シーズンのMVPに輝き、日本が5月末からシドニーに遠征して行った強化試合で代表デビューを果たしたフォワードのアネリー・マイリーの名もある(マイリーも今シーズンWNBAのシカゴ・スカイで4試合プレーしたが、現在は放出されている)。マイリーを含めワールドカップ初出場が4人いるが、今をときめく若手の有望株と経験豊富なベテランがバランスよく集められている。

 


3月3日のグループラウンド組み合わせ発表時のローレン・ジャクソン(写真/©FIBA.WWC2022)


女子オーストラリア代表は現在FIBA世界ランキング3位の強豪チーム。ワールドカップにおいては2014年が銅メダル、2018年が銀メダルと近年好成績を収めている。唯一の世界制覇は2006年。このとき平均21.3得点で得点王になったジャクソンが、母国開催の今大会で2012年以降の引退に終止符を打って代表に戻ることで、16年ぶり2度目の世界一を目指すチームに勢いが生まれそうだ。

 


☆FIBA女子ワールドカップ2022のオーストラリア代表最終ロスター

ベック・アレン(Bec Allen、WNBAニューヨーク・リバティー) 188cm/G
サラ・ブリッツァブス(Sara Blicavs、サウスサイド・フライヤーズ) 189cm/F
ダーシー・ガービン(Darcee Garbin、ハンガリーリーグDVTK) 188cm/F
ケイラ・ジョージ(Cayla George、WNBLメルボルン・ブーマーズ) 193cm/C
ローレン・ジャクソン(Lauren Jackson、オルベリーウォドンガ・バンディッツ) 196cm/PF/C
イージー・マグべゴール(Ezi Magbegor、WNBAシアトル・ストーム) 193cm/C
テス・マッジェン(Tess Madgen、WNBLメルボルン・ブーマーズ) 183cm/G
アネリー・マイリー(Anneli Maley、WNBLベンディゴ・スピリット)185cm/F
ステファニー・タルボット(Steph Talbot、WNBAシアトル・ストーム) 188cm/F
マリアンナ・トロ(Marianna Tolo、バスケット・ロンド[フランス]) 196cm/C
クリスティー・ウォレス(Kristy Wallace、WNBAアトランタ・ドリーム) 180cm/G
サミ・ウィットコム(Sami Whitcomb、WNBAニューヨーク・リバティー) 178cm/G
平均188.1cm

 

 日本が遠征で対戦した際にメンバーに入っていたのはマッジェン、ガービン、ジョージ、マイリーの4人。また昨秋のFIBA女子アジアカップ2021準決勝で対戦した際のチームからはガービン、ウィットコム、ウォレスの3人がメンバー入りしている。

 

 オーストラリアは今大会で、日本と同組のグループB(他にはフランス、セルビア、マリ、カナダが同組)。両国の対戦は9月27日(火)で、日本にとっては3日連続の試合の最終戦となる。日本はアジアカップとシドニー遠征で4度オーストラリアと対戦し、3勝1敗と勝ち越しているが、ワールドカップの最終メンバー12人はその4試合とは異なる大きなチャレンジを呈するチームになりそうだ。


(月刊バスケットボール)



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