月刊バスケットボール5月号

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2022.05.18

町田瑠唯が6得点、1リバウンド - ミスティクスは今シーズン4勝目

 渡米から約3週間、WNBAワシントン・ミスティクスの町田瑠唯が積極性を増している。日本時間5月18日(北米時間17日)にテキサス州ダラスのカレッジパーク・センターで行われたダラス・ウイングスとのアウェイゲームに出場した町田は、16分30秒の出場でフィールドゴール6本中3本を成功させて6得点、1リバウンドを記録。ミスティクスの84-68勝利に貢献した。

 

 デビューからの2試合合計でフィールドゴールが3本中1本成功のみだった町田だが、直近3試合ではアテンプトが平均7.3本に増え、成功数も3本以上。アグレッシブな姿勢が数字上も強く見えるようになってきた。

 

 


直近2試合で安全衛生プロトコル入りして欠場していたスターティングガードのナターシャ・クラウドが戦列に戻ったこの試合では、町田はバックアップ・ポイントガードとして、3-11と劣勢を背負った第1Q残り5分7秒からコートに入った。このクォーターは残り1分20秒にまずディフェンス・リバウンドをつかむと、直後のオフェンスで右ウイングからのドリブルドライブでレイアップを決めて初得点。追い上げムードの第2Qには26-26の同点に追いつく速攻からのレイアップと、再びリードを奪われた後30-31に追い上げるプルアップ・ジャンパーを成功させた。


町田は続くオフェンスでも速攻の起点となり、フロントランナーのシャキーラ・オースティンにナイスパスを通した。このプレーからオースティンがフリースローを2本決め、ミスティクスは32-31とこの試合で初リード。町田のプレーメイクがチームを勢いづけた。この場面をはじめ、良い流れを生み出すプレーぶりで、町田の±はハーフタイム時点で+11に達していた(最終的には+12)。


町田の得点とリバウンドはすべて前半で、後半数字を伸ばすことはなくアシストがデビュー以来初めて0で終わっている。ただし、ドライブ&キックでワイドオープンの得点機を生み出しながら不運にもショットが不成功に終わった場面が何度もあり、試合後の会見でもマイク・ティボーGM兼HCは記録としてアシストがなかったことよりも、町田がオープンのチームメイトをしっかり見つけてパスをつないでいたことを評価していた(文字通り「ルイはとにかく味方を見つけているんですよね[Rui just finds people]」と表現していた)。


ミスティクスはこの勝利で今シーズンの通算成績は4勝1敗(勝率.800)。町田はここまでの5試合で平均5.0得点、2.4リバウンド、3.2アシストのアベレージを残している。次戦は日本時間5月21日(土=北米時間20日[金])。アウェイで戦うアトランタ・ドリームとの一戦だ。

 

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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