月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2022.05.12

川崎ブレイブサンダースvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ - B1チャンピオンシップクォーターファイナル展望

 藤井祐眞がキャプテンを務める川崎ブレイブサンダースと、齋藤拓実のプレーメイクが光る名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。ともに有能なプレーメイカーがリードする両チームは、オフェンスでもディフェンスでもエリートクラスのチーム同士だ。得点、アシスト数、フィールドゴール成功率で、どちらのチームもリーグのトップ3に食い込んでおり、同時にスティールでトップ5入りしている。シーズン中の対戦は川崎のホームでの2試合だけだったが、このときは1勝1敗で星を分けた。どちらもターンオーバーが少なく、アグレッシブさだけではなく堅実さも兼ね備えている。


川崎はリーグ戦を7連勝で締めくくった。一方の名古屋Dもシーズン最後の10試合を8勝2敗で終えており、その8勝にはリーグ最高成績を記録した琉球ゴールデンキングスからの2勝も含まれている。シーズン通算での勝敗成績では川崎が上回っているが、勢いの面を含めてもほぼ互角。非常に見応えのあるシリーズになりそうだ。

 


左=藤井祐眞、右=狩野祐介(©B.LEAGUE)


☆川崎ブレイブサンダースvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ クォーターファイナル日程(会場:川崎市とどろきアリーナ)
5月14日(土) 18:05
5月15日(日) 16:05
5月16日(月) 19:05


☆対戦成績
2021-22リーグ戦 1勝1敗
3月26日(川崎市とどろきアリーナ) 川崎×84-89◯名古屋D
3月27日(川崎市とどろきアリーナ) 川崎◯103-95×名古屋D

 


☆両チームのキースタッツ
※各項目とも数値の右のカッコ内はリーグ順位
※ターンオーバーは少ない方から上位
川崎
東地区2位(二地区間1位) 42勝13敗(勝率.764)
平均得点 88.2(1位)
フィールドゴール成功率 48.5%(1位)
3P成功率 36.0%(6位)
フリースロー成功率 73.8%(14位)
平均リバウンド数 37.7(6位)
平均アシスト数 24.6(1位)
平均スティール数 7.6(5位)
平均ブロック数 3.0(4位)
平均ターンオーバー数 12.0(9位タイ)

 

名古屋D
西地区3位(二地区間2位) 34勝15敗(勝率.694)
平均得点 87.4(3位) 
フィールドゴール成功率 48.1%(4位)
3P成功率 36.7%(4位)
フリースロー成功率 75.1%(8位)
平均リバウンド数 36.1(14位) 
平均アシスト数 23.7(2位)
平均スティール数 8.6(3位)
平均ブロック数 2.1(18位)
平均ターンオーバー数 11.6(7位)


☆両チームのトップパフォーマー
川崎: ニック・ファジーカス(平均19.7得点=リーグ3位、平均8.9リバウンド=リーグ10位)、藤井祐眞(平均5.5アシスト=リーグ6位、3P成功率38.8%=リーグ8位)、ジョーダン・ヒース(平均1.5ブロック=リーグ2位)、パブロ・アギラール(平均1.6スティール=リーグ1位)
名古屋D: 齋藤拓実(平均5.8アシスト=リーグ4位、フリースロー成功率89.4%=リーグ4位)、狩野祐介(3P成功率52.9%=リーグ1位)

 


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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